表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真っ白なページに綴る、僕の青春  作者: Minateru


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/19

第六頁 ― 学年初日の朝

ゴーン…ゴーン…

ゴーン…ゴーン…

窓枠からまだ陽光が差し込まない…

目覚まし時計が絶え間なく鳴り響く…

うー…

「まだ…こんなに…うるさいのかよ…?」ベッドの上を転がる

「どうして…まだ朝焼け前なのに…こんなに…うるさいんだ…」時計に手を伸ばす

ふあぁ…

「どれどれ…6時30分…」まぶたが重く、髪はぐしゃぐしゃ

「…これだけかよ…」布団を被って丸くなる

「…6時30分…」唇が動く

「6時30分!」跳ね起きて布団を蹴飛ばす

バタバタ…

「やべえ!」バスルームへ飛び込む

「こんなのありえねえ!」

「急がないと!」歯ブラシを手に取る

ゴシゴシ…

トコトコ…トコトコ…

「お兄ちゃん…」小さな後ろ姿が近づいてくる

「朝早いのに…お兄ちゃん何してるの…」小さな手で目をこする

「ケイ! もう時間がないんだ!」バスルームから飛び出す

バタバタ…バタバタ…

「後でパパに頼んで学校行ってくれ!」

「くそ!」靴紐を必死に結ぶ

「初登校で遅れるわけにはいかねえ!」

「みんな俺のことどう思うんだよ!」顔をしかめて拳を握る

「ハル、何慌ててんだ?」ゆっくり近づく後ろ姿

「父さん! 今急いでるんだ!」

「何が急ぎだ! せめて朝飯食ってけ!」男がキッチンを指す

「もう無理! 遅れるよ!」立ち上がって父を見る

「朝飯は後で食うよ。」

ガチャッ…

「学校行ってくる!」玄関へ急ぐ

「ちょっとハル! せめてこれだけでも…」男がドアの方へ手を伸ばす

バタンッ…

「…このパンだけでも…」男がドアを見つめる

……

はぁ…

「まったく呆れるよ!」男が腰に手を当てて首を振る

「イカリ、こいつお前そっくりだぞ!」男がキッチンへ振り返る

………………………………………………………………………………………………………………

霧が徐々に晴れ…

家の扉はまだ固く閉ざされ…

街灯はまだ完全に消えていない…

遠くから朝陽がようやく昇り始める…

ダダダ…ハッハッ…ハッハッ…

「間に合えばいいけど…俺…遅れないように…」ふらつきながら走る

「もうすぐだ…」学校が視界に入る

ギイィ…

校門がゆっくり閉まり、

近くの生徒たちが急いで駆け込む…

ダダダッ…ダダダッ…

「閉まるなよ!」体を低くして全力疾走

ガチャンッ…

校門が閉まり、薄い埃が舞い上がる

ハァ…ハァ…

ハァ…ハァ…

「セーフ…」腰を曲げて膝に手をつく

「遅れなかった…」額を拭う

……………………….

教室は人で埋まり…

各教室で電灯がまぶしく輝き…

廊下に点呼の声が響く…

コツコツ…コツコツ…

「もう授業始まってるじゃん!」肩紐を握り締めて腰を曲げる

「これじゃ罰ゲーム確定だよ!」

ふぅ…はぁ…

「よし…」教室のドア前で体を起こし、手が少し震える

「いくぞ!」

………

ギィッ…

「遅れてすみません!」顔を伏せて背中を丸める

「…」体を起こす

「いいよ! 早く入って!」葉山先生の声が響く

「あ…」ゆっくり顔を上げ、足が止まる

空っぽの教室、机の上に椅子が乗ったまま…

葉山先生が顎を支えて資料を見つめる

「まだ入らないのか?」葉山先生が振り向く

「はい!」急いで席へ向かう

「はぁ…毎年これだよな…」葉山先生が唇を動かし、ハルを見る

「せめて…今年は少しは頑張る奴がいる…」

ドンッ…ドンッ…

「よし! ホームルーム始めるぞ!」葉山先生が立ち上がる

「人数少ないから、まず…」クラス名簿を見る

「班長はこれでランダム決定だ。何か文句あるか?」

「ないです!」慌てて首を振る

パラッ…

「次はクラスの競争点だ…」ページをめくる

「これは内規板に貼ってある!」教室の後ろを指す

「みんな知ってるはずだ!」

「次はこれだ…」黒板にチョークの跡が現れる

…………

ゴーン!

「ホームルーム終了だな!」葉山先生が時計を見る

「教科書出して授業の準備を!」

スマホの画面が光る…

そして教室のドアが開く…

ギィッ…

「葉山先生、荷物届けに来ました!」青い制服の警備員が笑う

「またかよ?」葉山先生が体を傾ける

「しょうがないだろ! 毎年恒例みたいなもんだよな?」警備員が教室を見回す

「たまに迷い込んだ奴もいるしな!」

「じゃあ後は先生に任せます!」警備員が去る

…………

はぁ…

「そこのお前ら! 早く入ってこい!」葉山先生が机から立ち上がる

トボトボ…トボトボ…

トコトコ…コツコツ…

一人、また一人…ゆっくり教室へ入ってくる…

顔を伏せ、鞄の紐を握り締めて…

「お前ら!」葉山先生が教室を見回す

「今日は初日だから見逃す!」

「でも二度とないぞ…

「わかったな?」

「はい…」クラス全員が顔を伏せて机につく

「よし! 教科書出せ!」授業開始だ

…………………………….

コンコンコン…コンコン…ポトッ…

黒板にびっしり並ぶ文字…

チョークの粉がまだ冷めていない…

クラス全員が目を凝らし、ペンを握り締めて…

ゴーン!

「これが覚えとけ!」葉山先生が黒板を指す

「関数、グラフの描き方、単調増加・減少、漸近線だ!」

「次はこれらの演習だ」

ギィッ…

「家でしっかり復習しろよ!」葉山先生が唇を曲げてドアへ向かう

……

「ハル…ねえハル…」背中に手が触れる

「レン! どうした?」振り向いて目を丸くする

「早すぎだろ! マジで…早すぎ…」レンが唇を尖らせ、目を細める

「しかも量が…」

「一時間でこれかよ…」レンの目がノートをぐるぐる見る

「わかった! 後で手伝うよ!」レンの肩に触れる

「おお友よ…」レンが手を握る

「頼んだぞ!」

…………………………

ギィッ…

「よし生徒たち、席について!」外語教師が入る

「今日は英語の基本13時制を復習だ!」先生がにこっと笑う

「さあ始めよう!」チョークを手に黒板へ向かう

コンコンコン…コンコン…

「まず現在形の4つから…

「次に過去形の4つ…

「それから未来形の4つ…

「最後に近未来形1つ…

ゴーン!

「おっと!」先生が時計を見る

「もうこんな時間か?」

「家でしっかり復習してくれ!」

「時制の理論復習はこれで最後だぞ!」先生がドアへ向かう

ギィッ…

……

「ハル…くん…」小さな声が近づく

「ヘル…ミー…」紡子さんがぼんやり黒板を見て、白目を剥く

「ど、どうした…紡子さん…

「多すぎ…」紡子さんの唇が動く

「現在…過去…未来…近未来まで…

プスプス…プスプス…

「あ…」紡子さんの目が窓へ、煙が上がる

「今日の空…きれいだね…

「紡子さん…」立ち上がって見る

「はぁ…」紡子さんがゆっくり振り向く

「昼休みに手伝うよ…

「本当…?」紡子さんが首を傾げる

「本当だよ、だから…」手を空で振り回す

「…現実に戻って!」

ペシッ!

「ハルくんったら…」紡子さんが肩を叩き、笑う

「早く言ってよ、心配したんだから」

……………………………………………………………………………………………………………......

ギィッ…

「生徒たち! 早く席に着きなさい!」本を抱えた女性が入る

ドンッ…

「先生は新しい学校のリズムに慣れるのが大変だってわかってる!」

「でもこれは朝の最後の2時限だ!」

「がんばりましょう!」

「さあ、国語の教科書の4ページを開いて!」

………

窓からそよぐ風…

ドアの隙間から差し込む陽光…

コンコンコン…コンコン…

先生のチョークの連続した音…

延々と続く文句…

「ここまででわかったかな?」先生が振り向いてクラスを見る

「…」軽く頷き、目を上げる

「おや!」先生が口元に手を当てる

「まだ昼休みじゃないのに!」

「このF組は呆れるよ…」先生が歯を食いしばる

バンッ!!

「早く起きろってんだよ!」チョークを握り締める

クラス全員が跳ね起きて、ぼんやりした目で…

腕を伸ばし、口を少し開く…

「生徒たちもやるな?」先生がチョークを握る

「本当はやりたくないけど…

「今日はこのクラスの点を減らす!」

えぇぇーっ!?

ザワッ…!ガヤガヤ…ワァァッ…!

クラス全員が椅子から立ち上がり、手を振り回す…

「先生、誤解です!」メガネの女の子が手を挙げる

「ちゃんと聞いてました!」茶髪の男の子がノートを差し出す

「慈悲を!」頭にリボンの女の子が手を合わせる

「いいよ!」先生が目を閉じる

「本当ですか?」メガネの女の子が見る

「本当だよ!」先生が腰に手を当てる

「よかった!」クラス全員が声を揃える

「でも条件が…」先生が隣の机を指す

「あの髪を隠してる子が授業のまとめを言え!」

ゆっくり隣を見る

………

「ねえ…そこの君…」金髪の女の子の服を軽く突く

ぼーっ…うとうと…あぁ…

「え…何…?」女の子が跳ね起きて、目を無理に開く


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ