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真っ白なページに綴る、僕の青春  作者: Minateru


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33/36

第三十三頁 ― 白い紙と色付きの紙

ザーザー…

今、通りには人の姿がまったくない。

路面は雨水に覆われて、街の光をぼんやり映している

街灯の光が雨粒一つ一つを通してぼんやり揺れている

カチッ…カチッ…

時計は今、10時を指している

部屋の中央、本棚に囲まれた空間

勉強机のランプはまだ眩しく点いている

ペンがあちこちに転がっている

ギュッ…

私は体を縮こまらせ、両手でお腹を抱える

視線を泳がせ、体を丸いテーブルにぴったり押し付ける

雑多な考えが次々と頭をよぎる

「まさかね。」私は袖を強く握りしめる

「あいつ、本気でやるつもりなの?」

「こんなタイミングを待ってただけ?」

「本当にやられたらどうすんのよ…?」

「どうしよう…。」私は口元に手を当て、顔色がどんどん青ざめる

「どうしよう!」

「どうしようよ!!!」

……

カチャ…

「待たせちゃったね。」あいつが入ってきて、手にトレイを持っている

「フルーツジュースと軽いお菓子も用意してきたよ。」

「これならもっと集中して勉強できるでしょ。」

コツンッ。

「…」私の足がテーブルにぶつかり、体が小さく跳ねる

「大丈夫?」あいつが私に視線を向け、腰を低くする

「だ…大丈夫…」私はテーブルに突っ伏し、顔を少し歪める

「ただ…足がつっただけ…ちょっとだけ…」

コトッ。

「そう?」あいつは皿を置き、ゆっくりテーブルに近づいて座る

「やっぱりあんな座り方してると長時間でつりやすいよね?」

「少し体を楽にして。遠慮しなくていいよ。」

「それが目的だったの?」私は唇を噛み、後ろに体を倒し、服を強く掴む

「あんた、そういうの見たいんでしょ?」

………

トン。

「さっきから何も飲んでないよね?」あいつはオレンジジュースのグラスを私の近くに置く

「勉強中に喉がカラカラだと集中できないでしょ。」

「とりあえずこれ飲んでおきなよ。」

アハハ…

「いいよ…」私は背中を大きく反らし、目を閉じ、口元が歪んだ笑みを浮かべる

「気にしないで。」

「まだそんなに喉乾いてないし。」

「それに、」

「勉強中にトイレ行きたくなったら面倒でしょ。」

……

「じゃあ計画終了ってことね。」私は頭の中で呟く

……

「確かにね。」あいつは顎に手を当て、にこにこ笑う

「それは確かに面倒だ。」

「でも少なくとも喉カラカラになるよりマシでしょでしょ。」

「とにかく…」あいつは目を細めて私を見る、顎を手に乗せて

「水分不足だと勉強効率落ちるよね?」

……

「そこまで本気なの!?」私は顔を歪め、目をぎゅっと閉じ、顔を背ける

「そんなに見たいの!?」

「でもそう簡単にはいかないよ。」私はグラスを睨みつける

……

サッ。

「…」片手がグラスに伸び、体を低くし、もう片方の手でお腹を強く押さえる

ゴクゴク…ゴクゴク…

「…」グラスがだんだん空になり、同時に目を固く閉じる

………

コトン!

「これでいいでしょ?」私はコップをテーブルに置き、あいつをまっすぐ見る

「もう待つのやめなよ。」私は目を閉じ、時計の方に手を向ける

「明日も朝早く学校あるんだから。」

スッ。

「確かにそうだね。」あいつはお菓子の皿をどかし、本がテーブルを埋めていく

「遅刻するわけにはいかないよね。」

………………………………………………。

カリカリ…カリカリ…

白い紙の上に黒いインクが徐々に広がっていく

ページが次々とめくられる

二人の視線は自分のノートから離れない

「何も起こらない…」私は目を大きく見開き、ノートを見つめ、手の動きが遅くなる

「結局あいつ何もしないつもりなの?」

「私が言うのを待ってる?」

「それとも何か別のタイミングを待ってる?」

……

カリカリ…

「ねえ。」あいつが顔を上げ、私を見る、手の動きが止まる

「質問あるなら教えてよ。」

「午後、助けてって言ってたよね…」

「でもよく分からなくて、結局…」

「今結構順調に進んでるじゃん。」

ポリポリ…

「実は…」私は片手を頭に当て、背中を丸めたまま、顔を逸らす

「言うの恥ずかしいんだけど。」

「私、ちょっと苦手なとこあるんだよね…」

「教えてくれない?」あいつは首を傾げて私を見る

「どこが弱いか分からないと助けられないよ。」

「あの…」私は顔を背け、視線を左に泳がせる

スッ…

「大丈夫だよ。」あいつは手を私の方に差し出す

「笑わないから。」

「言ってみて。」

スッ…

「実は…」私はそっと本をあいつの方へ押す

「ここらへん…あんまり得意じゃなくて…」

……………

パラパラ…パラパラ…

「なるほどね。」あいつはページをめくり続け、口元に笑みを浮かべる

「予想通りだ。」

……

「へ?」私はあいつの方をチラッと見て、顔色が青ざめる

「あいつ知ってたの?」

「最初から分かってた?」

「私が言うのを待ってただけ?」

「冗談でしょ?」

ギリッ…

「何様のつもり!?」私は歯を食いしばる

「ちょっと知ってるからって…」

「それで一番偉いわけじゃないでしょ。」

……

ハハ…

「分かってる…よね…」私は目を閉じ、唇に薄い笑みを浮かべる

「私ほんとダメだね。」

「みんな最初からできるわけじゃないもんね。」

パタン…

「そんなつもりじゃないよ。」あいつは本を閉じ、目を丸くして私を見る

「え?」私は体を起こし、呆然とあいつの顔を見る

「いや、確かにこの部分難しいよね!」あいつは本をくるくる回す

「他の学校に比べたらうちの学校って…」

「カリキュラム進むの異常に早いよな。」

「あんた…何言ってるの…」私の目が少し震え、あいつから視線を外せない

「ほら、見てよ。」あいつは指を上にあげる

「普通の学校の生物なんて大抵ここまでやらないよ。」

「うちはもうDNA分岐までやってるんだから。」

ペラペラ…

「それだけじゃなくて…」あいつはページをめくり続ける

「分岐構造とか変異とか組み合わせとかも覚えないといけないし…」

「まだ1学期終わってないのに全員…」

「AaA’a’とBbB’bの遺伝子組み合わせ図描けって。」

「誰がそんなの分かるのよ!」

…………

ギュッ。

「じゃあなんで…」私は顔を伏せ、両手でお腹を強く抱える

「なんであんたは全然苦労してないの?」

「それに他の科目も同時にたくさんやってるじゃん?」

「だって全部結構シンプルだから。」あいつは首を傾げ、本の向こうから私を見る

「公式通りにやればいいだけ。」

「何が難しいんだろうね。」

「じゃあ教えてよ!」私はあいつの目をまっすぐ見て、体をテーブルに投げ出す

「なんでクマ科が地域ごとに違うの?」

「なんで近縁種なのに全然似てないの?」

「なんで血のつながった兄弟は恋しちゃダメなの?」

「なんでカモノハシって生き物がまだ存在してるのよ!」

「…」あいつは固まり、目を丸くして私を見る

ハァ…ハァ…

「どう…」私の頬が少し赤くなり、口が半開きになる

「まだ簡単だって言う?」

「そうか。」あいつは微笑み、首を傾げる

「じゃあ一つずつ答えるね!」

「まず動物について。」あいつは本を見上げる

「この惑星、場所によって全然環境違うでしょ。」

「極端に暑いところ、極端に寒いところ。」

「水が極端に少ないところ、水が極端に多いところ。」

「そして住むのに理想的なところもある。」

「動物はただ環境に適応してるだけ。」あいつは私のノートを指す

「人間だって地球全体でみんな同じ顔してるわけじゃないじゃん?」

「…」私の目が大きく見開き、手が凍りつく

……

ヒョイ。

「で、二番目の質問。」あいつは二つのグラスを手に取る

「これはちょっとデリケートで面倒なんだけど…」

「簡単に考えればいいよ。」

コポコポ…

「炭酸飲料のペットボトルを二つのグラスに注ぐとする。」あいつはグラスに水を注ぎ続ける

「しばらく経って、短くても長くても、二つを混ぜる。」

トン

「最初はほとんど違い分からないかも。」あいつはグラスをボトルの横に置く

「同じ飲み物、同じ色、同じ味。」

コン…コン…

「でもよく見ると…」あいつはグラスを軽く叩く

「そのグラスの炭酸、結構速く抜けていく。」

「最初に君が注いだグラスに比べても。」

「あれって…」私は目を泳がせる

……

「で、カモノハシについては…」あいつは天井を見上げる

「人生ってほんと予想外だよね。」

バラバラ…

「…」私はページをめくり続け、視線を泳がせる

「そんな単純なこと…?」唇が震える

「そんな簡単な理由なの?」

「ふざけないでよ…」

「あいつこれで私を圧倒する気?」

………

ガタッ。

「それだけなら。」あいつはゆっくり立ち上がり、遠くのテーブルに視線を向ける

「ここにいて。」

「ちょっと個人的なこと書かなきゃいけないから。」

「何かあったら呼んでね!」

「え?」私の目が固まり、顔を上げて後ろ姿を追う

………………………………………………………………………

カリカリ…カリカリ…

黄色いランプの下、小さな机の上で

周りを本が埋め尽くす

あいつはそこに座り、手が止まらない

耳には光るヘッドホン

ムッ…

「何考えてんのよあいつ!!」頬を膨らませ、両手をだらんと下ろす

「そういう意味だったの!?」

「あいつの目には私ってそれだけ!?」

「ふん!」私はベッドの方を向き、目を細める

「見てなさいよ。」

……

ボフッ!

体をベッドに投げ出す

両手を伸ばし、足をまっすぐ伸ばす

服が少しずつ捲れ上がる

「ほら、来なよ!」私は唇を軽く動かし、目を閉じる

「これが見たいんでしょ?」

「何躊躇ってるのよ!」


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