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第12章 好きになる“つづき”

春。

新しい年度が始まり、キャンパスの桜がまた咲いた。

湊は図書館でノートを開き、ペンを動かしていた。

隣には理央。彼女も同じように何かを書いている。


「脚本?」

「うん。新しいやつ。“練習”の続き」

「俺、また出るの?」

「うん。でも今度は、“自分役”で」


湊は笑った。

「それ、一番難しいやつじゃん」

「だからこそ、やってみたいの。

練習じゃなくて、本番として」


窓の外、花びらが舞う。

二人の手が偶然触れる。

もう、どちらも引っ込めなかった。

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