これからの夜に
おんなじ夜は、絶対ないから
キミの少し震えた声
いちばん短い夜を
ふたりで探しに出かけよう
それならキミの不安な気持ちも
少なくて済むから
余計な心配はいらないよ
自信なさそうなキミの声に
この短い夜に限らない、
そうなりそうな夜に
僕はそばにいないといけないと思った
新しい何かを見つけるよりも
普段通りの言葉で
温めてくれてたほうが
キミはいいと
うつむきながら、そう言った
どうしても不安のままでいるなら
今日という単位で
振り返ってみればいい
遠い昨日の事実ばかりを並べて
溜め息つくくらいなら
それがいちばん正しいキミへの答えと
なっていなくても
僕が力強くうなづけば
不思議とそれでよかったと
思えてくるから
おんなじ夜は、ないのだから
そばにいる僕も
キミの気持ちの変化で
どこか違う、もっともらしいことに
気づき始めているから