6話
2月になりましたね。
今月も、読んでいているかたがたのため、頑張りたいと思います。
「明日は、雪菜の弁当だよな…」
明日、俺、「京助」は、雪菜っていう後輩に弁当を作ってもらう約束をした。
すっごい楽しみだ。
俺は今、部活を観賞中。
その部活は、弓道部。弓道部には、俺の好きな女子がいるのだ。
中学時代から、ずっと好きだった。
明るくて、天然っぽいとこが、大好きだ。
それに、俺は、いつも周りの女子から遠い目で見られているのだ。だから、こんな俺を、普通に接してくれる彼女が好き。
1つ年下のため、俺は、高校2年で彼女は高校1年。
だが、運命的に、俺と同じ高校に入ってくれた。
とても嬉しかった。
言っちゃ悪いが、彼女は、そこまで頭が良くない。
けど、このレベルの高い新学校に入ろうと決意してくれた。
だから、猛勉強していたらしい。
俺の高校に、めちゃくちゃ頑張って合格しようとしている事を、由美から聞いた時は、すごく、感動した。
さらに好きになった。
あいつの事を思うと、胸がドキドキする。
そして、最近、あいつのよくいる場所を見つけた。
そこに、俺も度々行くようになり、いつも昼休みは、そこで一緒に食べている。
そこで、他愛のない話をしているのだ。
学校を行くのは、今まで、勉強をしにいくためとしか思っていなかったが、最近は、アイツに会うために学校に行ってるって感じがする。
あいつと話していると、楽しくて、心が優しくなっていくのだ。
でも、最近、思う事がある。
あいつは、きっと幼馴染の「昴」って奴の事が好きなんだなって感じることがあるのだ。
いつも、昴って奴とばっか喋ってる姿が目にかかる。
たまたま、1年校舎を通るときも、あいつと昴が仲良くじゃれあっている姿を目にした。
昴は、顔も良いし、運動神経も良いし、頭も良いからモテるって聞いた事がある。
好きになっても、違いはないだろう。
俺は、あいつに振られる運命なのだろうか?
いや、まず告白しないかも、しれない。
告白するなら、何度でもチャンスはあるが、勇気がでない。
振られたら、今の状態とはおさらばだ。
それが嫌なのだ。
そして、俺は、ある事を今願っている。
最近、あの噂を聞いたのだ。
『駒田由美が、1年の昴って奴の事、好きらしいぜ』
っていう噂を。
昴と、由美が付き合ってくれさえすれば、気持ちが楽になる。そう思うのだ。
でも、例え、昴に彼女が出来ても、あいつが俺の彼女になるって確定はない。
あいつは、可愛いし、きっと、これから、もっともっとモテるだろう。
そんな事を考えていると、足音が、俺の近くに来るのを察した。
「京助せーんぱい!何ボーッとしてるんですか?」
雪菜だ。俺の好きな奴…。
「いや、雪菜頑張ってるなぁっと思って」
「あはは。照れますよー!頑張ってるっていうなら、昴とか、お姉ちゃんですよ」
「そう?」
「はい。お姉ちゃんは、昴の腕に追いつこうとして頑張ってます」
「確かにね。でも雪菜も十分頑張ってるように見えるよ?」
「ありがとうございます。先輩も、部活入ればいいのに」
「いや、俺は、勉強とか忙しいし。親が、部活には反対なんだ」
「そっか…。」
「大丈夫だからね。あ、それより、弓道部の、服カッコ良いよね」
「そうですよね!私も、この服に憧れて入ったんです」
「へぇ」
「あ、先輩、今日は、どうしたんですか?何か用ありました?」
「ううん。一緒に帰ろうと思って」
「え!?お姉ちゃんと!?」
なぜ、由美と…;俺は、ははっと笑って、
「雪菜とだよ」
「え、えぇぇぇぇ!?あ、あたしと?良いの?」
当然。たまには、一緒に帰って、もっと親しい関係になりたいと思うのだ。
昴みたいに。
俺は、コクンと頷く。
「ちょ、ちょっと待ってください!すぐ着替えてきます」
雪菜は、慌てて、更衣室に向かう。
そして、3分程度たち、走ってきた。
「お、お待たせです」
「じゃ、帰ろうか」
そう、言うと、後ろから、
「あれ?雪菜、帰るのか?」
ああ…。あの例の昴だ。
雪菜は、笑顔で、
「うん。お先に失礼♪」
「そっか。じゃあな」
すると、今度は、由美が、こっちにきて、
「じゃあ、昴君、今日は、私と帰ってね♪」
と言った。
やっぱり、由美は、昴がすきなのか。
まあ、美女美男でお似合いじゃん。
っていうか、「今日は」って、もしや、いつも、雪菜と帰ってたのか?
じゃあ、姉妹で昴の取り合いか。
修羅場まで行かない事を願おう。
そして、今日は、雪菜と、また、他愛のない話をしながら帰った。