表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

6話

2月になりましたね。

今月も、読んでいているかたがたのため、頑張りたいと思います。

「明日は、雪菜の弁当だよな…」

明日、俺、「京助」は、雪菜っていう後輩に弁当を作ってもらう約束をした。

すっごい楽しみだ。

俺は今、部活を観賞中。

その部活は、弓道部。弓道部には、俺の好きな女子がいるのだ。

中学時代から、ずっと好きだった。

明るくて、天然っぽいとこが、大好きだ。

それに、俺は、いつも周りの女子から遠い目で見られているのだ。だから、こんな俺を、普通に接してくれる彼女が好き。

1つ年下のため、俺は、高校2年で彼女は高校1年。

だが、運命的に、俺と同じ高校に入ってくれた。

とても嬉しかった。

言っちゃ悪いが、彼女は、そこまで頭が良くない。

けど、このレベルの高い新学校に入ろうと決意してくれた。

だから、猛勉強していたらしい。

俺の高校に、めちゃくちゃ頑張って合格しようとしている事を、由美から聞いた時は、すごく、感動した。

さらに好きになった。

あいつの事を思うと、胸がドキドキする。

そして、最近、あいつのよくいる場所を見つけた。

そこに、俺も度々行くようになり、いつも昼休みは、そこで一緒に食べている。

そこで、他愛のない話をしているのだ。

学校を行くのは、今まで、勉強をしにいくためとしか思っていなかったが、最近は、アイツに会うために学校に行ってるって感じがする。

あいつと話していると、楽しくて、心が優しくなっていくのだ。

でも、最近、思う事がある。

あいつは、きっと幼馴染の「昴」って奴の事が好きなんだなって感じることがあるのだ。

いつも、昴って奴とばっか喋ってる姿が目にかかる。

たまたま、1年校舎を通るときも、あいつと昴が仲良くじゃれあっている姿を目にした。

昴は、顔も良いし、運動神経も良いし、頭も良いからモテるって聞いた事がある。

好きになっても、違いはないだろう。

俺は、あいつに振られる運命なのだろうか?

いや、まず告白しないかも、しれない。

告白するなら、何度でもチャンスはあるが、勇気がでない。

振られたら、今の状態とはおさらばだ。

それが嫌なのだ。

そして、俺は、ある事を今願っている。

最近、あの噂を聞いたのだ。

『駒田由美が、1年の昴って奴の事、好きらしいぜ』

っていう噂を。

昴と、由美が付き合ってくれさえすれば、気持ちが楽になる。そう思うのだ。

でも、例え、昴に彼女が出来ても、あいつが俺の彼女になるって確定はない。

あいつは、可愛いし、きっと、これから、もっともっとモテるだろう。

そんな事を考えていると、足音が、俺の近くに来るのを察した。

「京助せーんぱい!何ボーッとしてるんですか?」

雪菜だ。俺の好きな奴…。

「いや、雪菜頑張ってるなぁっと思って」

「あはは。照れますよー!頑張ってるっていうなら、昴とか、お姉ちゃんですよ」

「そう?」

「はい。お姉ちゃんは、昴の腕に追いつこうとして頑張ってます」

「確かにね。でも雪菜も十分頑張ってるように見えるよ?」

「ありがとうございます。先輩も、部活入ればいいのに」

「いや、俺は、勉強とか忙しいし。親が、部活には反対なんだ」

「そっか…。」

「大丈夫だからね。あ、それより、弓道部の、服カッコ良いよね」

「そうですよね!私も、この服に憧れて入ったんです」

「へぇ」

「あ、先輩、今日は、どうしたんですか?何か用ありました?」

「ううん。一緒に帰ろうと思って」

「え!?お姉ちゃんと!?」

なぜ、由美と…;俺は、ははっと笑って、

「雪菜とだよ」

「え、えぇぇぇぇ!?あ、あたしと?良いの?」

当然。たまには、一緒に帰って、もっと親しい関係になりたいと思うのだ。

昴みたいに。

俺は、コクンと頷く。

「ちょ、ちょっと待ってください!すぐ着替えてきます」

雪菜は、慌てて、更衣室に向かう。

そして、3分程度たち、走ってきた。

「お、お待たせです」

「じゃ、帰ろうか」

そう、言うと、後ろから、

「あれ?雪菜、帰るのか?」

ああ…。あの例の昴だ。

雪菜は、笑顔で、

「うん。お先に失礼♪」

「そっか。じゃあな」

すると、今度は、由美が、こっちにきて、

「じゃあ、昴君、今日は、私と帰ってね♪」

と言った。

やっぱり、由美は、昴がすきなのか。

まあ、美女美男でお似合いじゃん。

っていうか、「今日は」って、もしや、いつも、雪菜と帰ってたのか?

じゃあ、姉妹で昴の取り合いか。

修羅場まで行かない事を願おう。


そして、今日は、雪菜と、また、他愛のない話をしながら帰った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ