11話
風邪を引いてしまい、結構、休んでしまいましたw
お気に入りに入れていただいた方、どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
「雪菜~」
「きょ、京助!」
京助はいきなり、雪菜の隣にすわり、笑顔で、
「やぁ」
と言う。私は、ドキッてしてしまう。
「やっぱ、このヒミツの場所は、俺にとっちゃ特権だな」
「え、本当に、昴と!?」
「当然。昴くんも、喜んでいたみたいだよ?」
「あの昴がぁ?」
「うんうん。まぁ、絶対勝つけどね」
「…。」
私は、何も言えない。
自分で、犯してしまった事だ。
どうせは、自分で決められない。
なら…。しょうがないのかな。
これで、キッパリ決められたらいいけど…。
「雪菜は、どこなんだ…」
昴は、必死で、校内を探す。
「もしも、京助といたら、どうすんだ…」
昴は、とても悪い予感を感じていた。
早く、見つけださないと…。
「こ、こしょわいょっぉ。きょ、きょぉすけぇっ」
私は、たまたま、京助の腕が、脇に当たり、笑うと、京助がそれに気づき、擽り始めた。
「あはは!ココが弱いのか」
「いぢわる…」
私は、脇を擽られると、もうダメだ。
私は、京助の方を見て、
「もう、絶対にしないでね?」
という。
すると、京助が固まる。
「…。雪菜…」
京助は、手で、口、鼻、頬を覆う。
すると、京助は、ふふっと笑い、
「可愛すぎ…」
京助の顔は真っ赤だ。
私は、京助とバチッと目が合い、ついつい逸らしてしまう。
こんな可愛い京助の一面。
初めて見たかも?私は、京助と反対方向を向き、ふふっと笑う、
「あ!雪菜、笑いやがったな」
京助は、また、私の脇を擽る。
「きゃぁぁぁぁぁ!やめっっってぇぇぇぇ」
私は、大笑いをする。
すると、後ろで、大きな影を出来たのが見える。
「何してんだ?」
私はそっとうしろに振り向くと、そこには、昴がいた。
息が切れているようだ。
「やぁ。昴くん。ちょっと雪菜と遊んでた」
「もう付き合ってねぇのに、慣れなれしすぎでしょ、先輩」
昴は、私の前に立ち、京助との間に手を入れる。
「そんな事ないよ?アピールだよアピール」
京助は、ワザとらしく言う。
すると、昴は、私の腕を引き、
「もう、授業始まる。行こう。」
私は、コクンと頷く。
「じゃあ、さようなら。先輩」
そして、昴と、私は、無言で、その場を去った。
「ふっ、アイツやるなぁ…」
京助は、一人、秘密の場所で座り、呟いた。