第3話《告白》
お待たせしました!第3話です!お楽しみください!
それからまた一週間が経った。
六月の上旬。
ついに沢畑が行動に出た。
聖奈の近くの席に座ったのだ。
俺はそれを後ろの席から眺めていた。
沢畑「ねぇねぇ、君。星野のこと好きなの?」
先手を打った沢畑の言葉に、彼女はビクッと反応し、沢畑の方を向いて赤面していた。
河井「え、えっと…う、うん…」
会話の内容は聞こえなかったが、何か話していたのはわかっていた。
すると沢畑はこっちを見てきてニヤニヤしていた。
星野「な、なんなんだ…?」
思わず呟くと木村はこっちを向いては笑っては口を開いた
木村「星野は変態だ…。」
星野「誰が変態だ誰が!この口かこのやろう!?」
そう言って俺は木村の頬をつねると先生にみられてしまった。
先生「星野、木村。静かにしなさい。」
星野・木村「はい…すいません。」
周りの生徒は笑っていたが、俺はずっと河井と沢畑の会話がずっと気になっていた。
授業終了後、沢畑は俺のところに来てはニヤニヤさせた口を開いた。
沢畑「あの子、お前の事好きなんだってさ~付き合えよ~」
星野「は!?なに言ってんの!?う、嘘だぁ!」
チラッと入り口を見ると河井がこちらをみていた。
それも赤面させながら。
正直疑いの目しかなかった。
虐められていた中学の頃は心へのダメージが酷かった。
好きな人に成り済ました手紙を机の中に入れられたり、嘘告白、盗まれる好きな小説。
地獄のような日々だった。
それ以来、告白という告白を信じることが出来なくなっていた。
だから怖かった。これ以上裏切られたくないから。これ以上傷つきたくないから。
だが彼女の気持ちが本当かどうか聞きたくなった。知りたくなった俺は、帰りのバスで彼女にLIMEを送った。
星野《ねぇ、聖奈》既読
聖奈《ん?なぁに?》
星野《君ってさ》既読
聖奈《うん。》
星野《俺のこと好きなの?》既読
ド直球すぎた。
自分でもバカなんじゃないかな?
そう思えてきて無性にスマホを投げたくなった。
すると彼女から返信が来た。
聖奈《うん。星野くんの事好きだよ。》
はい?
え?
なぁにこれ。
訳がわからなかった。告白(?)をされたのだ。
とりあえずトークを続けようと返信を打つ。
星野《マジで?》既読
聖奈《うん。》
星野《本気なの!?》既読
聖奈《嘘なんて言わないよ!笑》
女性の告白なんて信じられなかった。
だけど心のどこかでは信じたかった…
だから持ちかけた。
星野《じゃあ…俺たち付き合ってみる…?》既読
聖奈《いいの…?私、精神障害者だよ?それでも好きでいてくれるの?》
その言葉に俺は衝撃が走った。そんなに辛くて悲しい病を背負って生きてきたのかと。
だからこそ支えたいと思った。
星野《もちろんいいよ。》既読
聖奈《優しいんだね!これからよろしくね?勇翔君!》
星野《こちらこそ、よろしく。》既読
こうして俺達は交際を始めた。
だがこのときの俺もまだわからなかった。
次々と大きな壁が作られているということに…
to be continued...
前回よりは早いペースで書くつもりです!
またお待たせするかも知れませんがよろしくお願いします!