第2話《名を求め》
今回は第2話を投稿いたしました!
どうぞお楽しみください!!
それから更に一週間後。
その日はキャンパスでの授業ではなく、
スクーリングだった。
高速道路に乗り、一時間半ほどの場所にある
大型キャンパスで6時限目まで授業をやるのだ。
俺は、いつものメンバーである、沢畑、木村と一緒に行動していた。
もちろん友達がこの二人だけと言う訳ではない。
いつも相談に乗ってくれる頼れる友達もいる。
方丈 奏と天宮祐希のカップル。その他にも、潮凪優斗など、とにかく友達は居る。
しかし、基本的には沢畑達と居たのは気が楽なのだ
そして2時限目授業中…
沢畑「おい、星野。」
星野「ん?なんじゃ?」
沢畑「またお前の事見てるぞあの子」
星野「マジで…?」
すると軽く横を見ると確かにじっと見つめていた。
なぜそこまで見つめてくるのか。この時点で俺は、からかわれてるのかな?と思っていた。
中学の頃は虐められてドン底に突き落とされた経験もある。からかいも、思わせ振りな態度もあまり好きではないのだ。
星野「ていうか……お前起きろよ…!」
木村「zzz...」
沢畑「ほっといたらおもしろそうだな…(笑)」
それから次の時間の体育。
俺はバドミントンを選択して沢畑、木村と遊んでいたのだが、沢畑はスポーツの大会にもよく出場するため体力は俺よりも何倍もあり、ヘトヘトになり、頭も痛い事から、熱中症気味になってしまい
授業を一時間欠席した。
そのつぎの授業に出ることにした。
それからも彼女は何度も何度も見つめてきていた。
俺も気づけるほどに見つめられるが慣れたのか、
気にしなくなった。そして授業終了後。
生徒はバスに乗り、再び朝の集合場所まで戻る。
そして到着してバスを降りると彼女は俺を追いかけて走ってきては声をかけてきた。
彼女「ねぇ…!」
星野「ん?どうしたの?」
彼女「名前…教えて?」
星野「俺は勇翔、星野勇翔だよ。」
彼女「勇翔くんか…ありがとう!…またね!」
星野「あ!ちょっと待って!!」
彼女「ん?なに…?」
星野「俺は君の名前知らない…」
自分だけ名前を教えずに相手のだけ聞こうとかおかしいでしょと思いながらも俺は名を聞いた。
聖奈「私は…河井聖奈、よろしくね…それじゃあね!!」
星野「あ、おう!気を付けてな!…河井聖奈か…」
彼女は名乗るとすぐに迎えの車に乗り込んで行った
俺も迎えの車が来ていた為乗った。
母はいつも優しく出迎えてくれる。
母「おかえり、ちゃんと勉強できた?」
星野「うん。まぁまぁだけどできたよ。」
そんな他愛ない会話をしながらも俺は考え続けた。見つめるの次に名前を聞いてきたのだ。
次はなんだろうと。考えても仕方ないかと思い、
俺はそのまま帰宅した……
To be continued...
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