第1話《始まり》
こんにちは。作者の星羅と申します。
はじめて書くので至らない点もあるかと思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。
コメントなどもお待ちしております。
それでは、お楽しみください…
これは…俺が体験した、辛く、悲しい物語である。
第1話《始まり》
俺の名前は、星野勇翔高校1年生。
至って普通の高校生だ。
2019年5月
俺は自分の夢を目指す為に通信制高校に入学し、
一ヶ月が過ぎたある日。
ビルの三階にキャンパスがあり、授業を終え、外のコンビニの前で待っていると、その場に座り込みスマホをみて一人でいる女の子がいた。
妙に彼女が気になった俺は会話の糸口は無いかと探すと、彼女のスマホに名探偵コーリングの怪盗ナイトのキーホルダーがつけてあった。
糸口を見つけた俺は、彼女に声を掛けた。
星野「君、怪盗ナイト好きなの?」
その子は一瞬戸惑い、俺を見つめていた。
彼女「う、うん…好きだよ…?」
星野「そうなんだ!俺も好きなんだよね~ナイト。でも安代さんも好きなんだよね、俺。」
会話を続けていると、迎えが来ては彼女に「またね!」と声をかけて
車に乗り帰宅した。
それから一週間後、またキャンパスでの授業を受けていた。
席は自由席の授業で、俺は友達の木村と沢畑が両隣にいる席に座り、授業を受けた。
1時限目が終わり、2時限目に入る。この時、沢畑は気づいて居たようだった。
沢畑「なぁ星野、お前気づいてないの?」
星野「なにが?まさかお前また俺の筆箱にイタズラしたのか!?」
いつも筆箱からペンを盗んではこっそり帰ってくる。そんなことをするやつなのだ。
沢畑「そうじゃねぇよ、そんな、ガキっぽい事しねぇよ…あの子だよ」
星野「実際に人のペンをとるやつが言う言葉じゃねぇなぁ…で、どの子?」
辺りを見渡しても何も違和感はないと思った、俺は何に気づいてないのだろうか…疑問に思ったがようやく理解した。
一週間前に声を掛けた女の子が前を向いたり、たまにこちらをじっと見つめていたのだ。
木村「なになに?勇翔、お前なんかしたの?(笑)」
星野「してねぇよ変態…どさくさに紛れて俺の消しゴムを勝手に使うなよ…」
木村「えぇーいいじゃーん。消しゴム忘れたんだもん。」
星野「ったく、しゃーねぇなーおまえ…」
沢畑「また見てるぞ、星野の事。」
沢畑はよく回りを見ることをするから違和感にはかなり敏感なのだ。
すぐに見てることに気づいていた。
なぜ彼女が俺をそんなに見るのか、訳がわからない。はっきり言ってそんなことよりも見たいアニメの方が優先度は高かったのだ。
そして授業が終了して昼休み。
俺はラウンジに出て、父さんが作ってくれたお弁当を食べていた。
すると彼女は一人で俺の向かい側に座ってきた。
ただ無言で座っていた。
気になった俺は前と同じように声を掛けた
星野「どうかした?」
彼女「.........」
彼女は何も言わずにスケッチブックを取り出した。はっきり思った、
何がしたいんだろうか。すると彼女はスケッチブックを開いた。
星野「は!?なにこれ!?すごっ!?これ書いたの!?」
彼女「うん…手書きで書いた…」
星野「…天才か何かですか…!?」
描かれていた絵は手書きとは思えない程正確でキレイだった。
すごいとしか言いようがなかった。
星野「漫画家なれるんじゃないのこれ。」
彼女「私、まだ自分の絵に自信持てないから…」
星野「そっか。でもまぁ上手いと思うよ。」
彼女「うん、ありがとう…」
星野「おう。じゃあ俺は迎え来たから。じゃあね!」
彼女「うん!またね…あ!ねぇ、LIME交換しない…?」
彼女は俺の連絡先を求めてきた。別に拒否する理由もないため素直に交換した。そのあと別れて俺は帰宅した。
この時、俺は知らなかったんだ…悲しみの始まりに…。
To be continued...
この度は閲覧して頂きありがとうございます!
お楽しみいただけたでしょうか?
前書きにもお書きした通り、コメントや質問なども受け付けております!
「ここをこうしたらいいんじゃない?」や「このジャンルやってくれませんか?」などでも構いませんよ!
これからもよろしくお願いいたします!