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詩集

雹ーひょう

作者: 陸 なるみ

海に向いてる丘の庭

西に見えるは原発と

ご機嫌斜めの黒い雲

君が「来るよ」と言ったから

私は「来るね」と笑ったの

天気予報は庭師の特技


手早く片付けドアを開け

君が車に促した

にわか雨かと思ったら

フロントガラスは悲鳴上げ

弾丸のごと踊る雹

見る見るうちに辺りは白く


きれいでもない作業車の

会話にならない打撃音

耳に残響目に斜線

君は「すげぇ」と前を向き

私はきゃあきゃあ言ってみる

身動きしたのは動画を撮るため?


落下速度も拡散も

八分音符もそれ以下も

個体液体区別なく

動いていたはず目の前で

音が止まって()が止まる

留めたのは君 君のくちびる


来るのも突然去るのも同じ

芝生の上にはお日さま浴びて

ぷかぷか浮いてるタピオカココナツ

まあるいまるい氷のつぶて

車飛び出し両手に掬い

君に向かって投げつけようか

それともも一度確かめてみる?


創作です。キスしたい相手は社内にいません!!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] リズムに乗れて良いですね。 雹という、ありそうで中々ないシチュエーション。素敵です。 この短さの中にこれだけのときめきを詰められる陸様の技量が凄い……! 特に最後の一文が一番好きです。 …
[一言] 七五調ですね( ̄▽ ̄) すげぇ、ヤベェ、パネェ。byジュリエット
[良い点] 拝読しました。 ふふふ、陸さん、大丈夫です。慌てなくともわかっていますよ。(^。^) それにしても素敵ですね。二人の距離が縮まる瞬間を、共有することができました。雹が降るというハプニング。…
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