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4、作戦を立てる

お待たせしてすみません。

第4話です。

 放牧場で度胸試しをしていたアムンは、自分の番でゼノのしっぽを思い切り引っ張ったのであった。

 その途端、ゼノは嘶きをあげて棹立ちになった。それを見たアムンは恐怖で固まり、終いには腰を抜かして地面にへたりこんでしまった。ただでさえ子供から見れば馬は大きいのに、棹立ちになれば大人の頭の高さを越える。そんなものを見れば恐怖で固まってしまうのも無理はない。


 ゼノは興奮して鳴きながら飛んだり跳ねたりして暴れまわっている。もう少しで近くで固まっているアムンを蹴りそうである。それなのに、アムンは全然逃げる気配がない。


「アムン、早く逃げて!!危ないよ!」

「早くこっちに来て!」

「蹴られちゃうよ、早く!」


 少し離れた場所でそれを見ていた3人はアムンに逃げるように叫んでいるが、当人は恐怖で何も考えられずに頭は真っ白となり、脳はフリーズしてしまっている。

 マラとサティの2人はオロオロとしており、サティに至っては目に涙を浮かべている。ただ1人、冷静に考えていたシャーリスがアムンは自力では逃げられないと判断して、


「2人とも、しっかりして!アムンを助けに行くから、手を貸して!」


 と2人に助けを求めた。そう言われた2人だが、「こ、こわいよ〜、行きたくないよ〜」「僕も蹴られたくないよ」などと泣きべそをかいて嫌だと言っている。

 しかし、そんな2人にシャーリスは


「あのままだとアムンが危険なのが分かるだろ?!助けないと!だけど、僕1人じゃ助けられない。だから、力を貸して欲しいんだよ!!」


 そう言われて2人は泣くのをやめて涙を拭いて、シャキッとする。


「シャーリス、どうやって助けるつもり?ただ助けに行っても僕らも危ないよ?」

「僕に考えがある」

「考えって何?」


 と3人でアムン助けるための相談を始めた。


「アムンを助けに行っても、暴れてる馬に僕らが蹴られるかも知れなくて危険だ。だから、馬をアムンから引き離す。

 まずは、僕が馬の気を引いて遠ざける。その間に2人はアムンを連れて柵を越えて放牧場出るんだ馬が離れたら行ってくれ。」

「でも、それじゃあシャーリスが危ないよ」

「大丈夫、蹴られないように上手くやるさ」

「うーん、なら良いんだけど……。ケガはしないでよね」

「気をつけるよ」


 策を聞いたマラとサティは最初はシャーリスが危険だと言っていたが、しぶしぶ受け入れる。

 そうして方針が決まり、それぞれの行動に移る。


 シャーリスがゼノに手を叩きながら近づいて行く。しかし、興奮しているためなのか気にも止めない。シャーリスは中途半端な事をしても無駄だと考えて思い切った行動に出た。手を叩くことをやめたと思ったら、鳴き声をあげて飛んだり跳ねたりしているゼノの前にいきなり飛び出した!


 それを見ていたマラとサティはドキリとした。心臓が止まるかと思うほどに驚いた。蹴られる!と思って顔をつい背けたが、ゼノは突然飛び出してきたのを見て棹立ちになっていななきをあげたために、シャーリスは蹴られることは無かった。無かったが、一か八かの勝負であったことに変わりはない。


 そうして馬が引き離され、2人はアムン連れて行くために彼の方へと向かって行く。座り込むアムンに2人は肩を貸して柵の方へと歩いて行く。間に挟まれているアムンは未だに正気に戻っておらず、歩けていないために引きずられている。


「アムン、ほら、しっかりしてよ」

「ねえ、アムンってば!」


 歩く間も彼を連れて歩く2人はアムンに呼び掛けるが、全く返事が無く、正気に戻る気配もない。


 3人が柵の方へと向かっていると、ゼノの暴れる音を聞きつけて村人たちが何事かと柵の周りに集まってきた。


「何事だ、騒がしいな」

「馬が暴れてるな、こりゃ」

「何かあったのか?」


 などと彼らは状況を見るまで言っていたが、暴れるゼノ、そして4人の子供たちを見て皆が息を飲んだ。


ホントは前話から1週間程で投稿したかったのですが、なかなか書き進められずに遅くなってしまいました。

次話は1週間で投稿できるだけしますので。

これからもよろしくお願いします!

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