プロローグ
人生で初めて書いた小説であり、投稿です。
楽しんで頂けたら幸いです。
これからよろしくお願いしますm(_ _)m
ここは、人間や魔族、エルフ、妖精や獣人などが暮らすラティアという世界。魔術や魔獣も存在する。
この世界には4つの国が存在する。人間の国のザディアラ帝国、魔族の国の魔国、獣人の国の獣王国、妖精とエルフの国の精霊の里である。
そして、この世界には古代の地殻変動によって2つに分かれたアノスフィア大陸とユノスフィア大陸という名の大陸がある。アノスフィア大陸にはザディアラ帝国が、もうひとつの大陸のユノスフィア大陸には他の3つの国がある。
この二つの大陸の周りは海で囲まれているために隣の大陸に渡るには船で移動するしかなく、毎日商人や冒険者などを乗せた船が行き交っている。
そんな世界の魔国にある六の村で新しい生命が誕生した。
すみれ色の瞳を持つ可愛らしい女の子である。腰には何かの花の形だろうか痣があった。
その子をベッドで寝た女性が抱いており、その隣に腰掛けて男性が寄り添っている。彼らはとても嬉しそうに、でも、寝ている女の子を起こさないように小さな声で話している。どちらもとても慈愛に満ちた目をしている。
「何て可愛らしい子なんだろうか。大きくなったら美人になりそうだ」
「そうね。あなたは『嫁には行かせるもんか!!』って言い出しそうね」
「ふふふ、そうだね。でも、君も同じだろう?」
「ええ。可愛いわが子ですもの」
この2人は女の子の両親で、六の村の村長夫婦である。彼らは村の子供から老人までがおしどり夫婦だと知っているほどに仲が良い。
後に女の子はアニスと名付けられ、村全体で大切に育てられた。
髪は金のストレートで、すみれ色の瞳と相まって可愛らしさを引き立てている。将来が今から楽しみになるほどの美幼女である。
性格は明るく活発で、優しい。また、会った人にはきちんと挨拶をする礼儀正しい子である。
すくすくと育ち、アニスが23才になって間もない頃に事件が起きた。