Love4
「それじゃぁココで」
私は蓮に手を振った。
「え?!家ココ?」
「うん」
なに?そんなに意外?
「ああ・・・そっか」
「?」
変なの。
「美流。また、メールする」
「・・・うん。待ってる」
私はにこっと笑い、家に入って行った。
玄関のドアを閉める。
はぁ・・・。
「あ。姉貴お帰り」
声をかけてきたのは弟の翔だ。
「たーだいま」
私は靴を脱ぎながら適当にあいさつ。
そのとき、翔が手に持っていたアイスの存在に気づいた。
「あっ!アイスいいなぁ!ちょーだい?」
「自分で取ってこいよ」
そう言って自分の部屋に入ってしまった。
つめたいなぁっ!!
ちょっとくらいいーじゃん!
私も自分の部屋に入った。
ほんっと、翔ってクールなんだか冷たいンだか。
その時。
♪〜ピロリロリン
ケータイからメールの着信音が私の部屋に鳴り響いた。
・・・蓮かな?
私はそう思いメールを開いた。
予想どうり蓮だった。
《さっきはゴメンな》
・・・へ?ナニが・・・?
私はすぐに返事を書いた。
《なにがごめんなの?》
返事はすぐ返ってきた。
《俺と話してても楽しくなかっただろ?》
・・・・・。
たしかにちょっとぎこちなくて緊張気味で会話は弾まなかった。
でも直接話せただけでも十分だったよ。
《そんなことないよ★楽しかった!!!》
《そっか。よかった♪また話そーぜ?》
・・・また?!?!
心臓がもたないよぉ。
って。なんでこんなドキドキしてるの?私。
ただの友達じゃん。
なのに・・・・どうして・・・・?
なんか・・・蓮とメールしてたら私・・・おかしくなっちゃう・・・。
そんな私が怖い・・・。
・・・無視しよう・・・。
もう蓮とは関わらない。
私はその夜、返事をしないまま眠りについた。