表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

Love3

とうとう放課後になった。


「みるみるっ!帰ろ〜?」


真由まゆがかばんを持って私に近づいて来る。


「あ。ごめん。用事あるんだッ。先帰ってて?」


まあ用事ってのはれんと会うことなんだけどね・・・。


「そっかあ・・・。ならしょうがないね!ばいばい」


「ばいばい」


私達は手を振り合った。


真由まゆが教室から出て行ったのを確認して私は椅子に座った。


「はあ・・・」


「なにため息ついてんだよ」


?!


背後から声が聞こえた。


私が振り向くと、蓮が自分の席の机に座っていた。


れんいたの?!」


「ずっといたしッ」


あら・・・そうですか・・・。


つか、なんか緊張するんですケド!


「こっちこいよ」


れんが手招きする。


私は椅子から立ち上がってれんの前に立った。


中江なかえンとこ座れよ」


「・・・怒られないかな?」


「バレなきゃ大丈夫だって!」


私はおそるおそる中江なかえの席の椅子に座った。


「・・・で?話しあるんでしょ?」


私はれんに問いかけた。


美流みる、好きな奴いんの?」


「え?いないよ?」


「あ。そうなんだ。よかった〜・・・!」


へ?なんで?!


ちょい頭混乱するんですけど・・・。


バタバタバタッ・・・!


この音って・・・足音?!


「え!誰か来る!!」


「まぢ?!」


私達は急いで自分たちの席に座り、カバンから筆箱とノートと教科書を取り出す。


ガラッ。


教室のドアが開いた。


入ってきたのはなんと真由まゆだ。


「あれ〜?みるみる?」


「ま、真由まゆ?!なんで・・・」


れんも目をまるくしてビックリしている。


「忘れ物しちゃって。みるみるとやぐっちはー?」


「わ、私達授業聞いてなかったカラ補習・・・」


とっさの嘘。大丈夫かな・・?


「なんだ〜。用事って補習だったんだ〜」


ふう・・・。なんとかバレずにすんだみたい。


「う、うん!」


真由まゆは自分の席に近づき、中に入っているノートを取り出した。


「ンじゃ!頑張ってね♪」


そう言って真由まゆは教室から出て行った。


私達はそろってため息。


美流みる


「ん?」


私は振り向く。


「帰るか」


へ?!


なんか・・・キョトンとしちゃう。


「う、うん」


私はカバンにすべてを入れて教室を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ