表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

Love2

今は休み時間。


さっきはビックリした。


まさかメールの相手が矢口やぐちだったなんて・・・。



「さっきはどうしたの?急に立ちあがっちゃってさ」



菜美なみが私の席に近づきながら言う。



「いやぁ〜・・・」



まさか“矢口やぐちとメールしてた”なんて言えないよ・・・。


言ったら冷やかされるに決まってる。



「ちょっとボーッとしてたんだ」


「なんだ〜そうゆう事かぁ」



よかった。なんとかバレずに済んだ。


私は確認のため、メールを送ろうと文を書いた。



《まさか・・・矢口やぐち?》



私はメールを送った。


でも、いつもみたいにすぐには返ってこなかった。



「ねぇねぇ!みるみる!!」


「んー?」



真由まゆ私の席に近づいて来る。



「恋してるってのはどうやったら分かるの?」


「んー・・・。気にしてたりとか、その人の近くにいるとドキドキしたりとか、顔が赤くなったりとか・・・。かな」


「え!マジで?」


「うん?」



どうしたんだろ?いつもの真由まゆと違うような・・・。



「みるみる・・・私・・・やぐっちの事が好きみたい」


「えぇ?!」



やぐっち って・・・矢口やぐち?!


それと同時にメールが来た。



《そう!やっと分かったかぁ》



も〜!なんでこんなタイミングで送ってくんのよ〜!!



「いいんじゃない?」


「え?」


「別に好きなら好きでいーじゃん。私は何も言うことないよ」


「みるみるサンキュー★」



真由まゆは私に抱きついてきた。


・・・私は別に矢口やぐちのこと好きじゃないんだし・・・いーよね?


そうだ!



真由まゆ矢口やぐちのアド教えてあげよっか?」


「え?!」



真由まゆにアド教えていい?》



私は返信した。


OKってこい!!



真由まゆって坂本さかもと?いいぜ》



「教えて!」


「OK」



私は真由まゆ矢口やぐちのアドを教えた。



《ありがとぉ♪》


美流みるが喜んでくれてうれしーぜ》



・・・え?!呼ぶすて?!



《なんで呼びすて・・・》


《いーじゃん♪美流みるれんって呼べよ》



そ・・・そんなっ。


私は顔を赤くする。



《だ・・・だめだよっ!そんな・・・私達恋人同士じゃないのに・・・》



私はメールと返信した後、胸がドキドキしていた。



《いーじゃん♪絶対呼べよ!》



そんなぁ・・・。最悪。



「みるみるー!やぐっちからメール来たー♪」


「ホント?よかったじゃん」


「うん。ほら見て見て!」



真由まゆは自分の携帯を私に見せる。


その内容は・・・。



《やっぱ坂本さかもとか。よろしくな》



だった。



「こんな短い文章だけど嬉しー♪」



そっか・・・。そんなに好きなんだん。


・・・ってか!なんで呼びすてじゃないの?!



《なんで真由まゆは呼びすてで呼ばないの?》


《だって俺、美流みるだけって決めてるし》


《そんなの決めなくていーよ!》


《いーじゃん♪》



なんか・・・。



れんって“いーじゃん”が口癖だよね?》


《おー!そだぜ。あ!!れんって呼んだ。嬉しー♪》



ププッ。なんか・・・子供みたい。


最初の方は普通にメールしてたけど、なんか・・・れんとメールするの楽しくなってきた♪



「はぁ〜・・・。やぐっち、名前で呼ばせてくれない〜」


「え〜。どんまいやね」



真由まゆ菜美なみの会話が私の耳に入る。



「そういやさ美流みる



菜美なみが私の名前を呼ぶ。



「んー?何?」


美流みるがしてるさっきの奴からのメール。あれ誰だったの?」



ゲッ!ヤバい!!


ココでれんとしてるなんて言ったら大変なことになっちゃう!



「さ・・・さぁ〜。名前教えてくれないんだよね〜」


「そっかぁ。そっちもどんまいだね」



そう言って、菜美なみはまた真由まゆと話し始めた。


ふう・・・。よかった。


私は軽くため息をつく。


・・・あれ?


携帯が光ってる。


れんに送ってないのに何で?


私は携帯を開き、受信箱を見てみた。


・・・れんだ。


私はメールを開いた。



《今日の放課後話そ》


《なんで?》


《話してーから》



どーしよう・・・。OKしたら真由まゆに悪いよね。でも・・・。



《いーよ》



私はOKした。


なぜかは分からないけど、なんだか話したくてたまらないんだ。


真由まゆ・・・ごめんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ