セーラー服の裾の話
さて、諸君。セーラー服と言えば、何を思い浮かべるか?私は海軍の水兵、あるいは昔の水夫。そいで女学生なのだな。
さて、今朝見た女学生、セーラー服の裾をどーもスカートの中に入れているようなのである。はじめは不思議に思ったが、しかし、よくよく考えれば当たり前のことである。何しろセーラー服は大別して二種類ある。フロック式とジャンパー式である。
フロック式とは、あのフロックコートと同じく、歴史は長い。で、これは裾をズボンに入れてしまうやつだ。見映えはよいぞ。しかして、軍人たちは困るのだな、裾は長いし、しかも動き回るとはみ出る。
日露戦争のときのロシア海軍はフロック式であった。
で、ジャンパー式は、裾が短く、いれる必要が無いものだ。わりかし動きやすい。
日露戦争のときの日本海軍のはこのジャンパー式である。
写真を見比べるのもなかなか楽しいぞ。
余談であるが、日本海軍の規定では、水兵服はフロック式と書いてある。しかしてその規定書の仕立ては明らかにジャンパー式だ。誤記だ。兵は、水兵服をジョンベラと呼んでいたが、これはジャンパーのオランダ訛りなのだな。つまりはみんな知っていたと言う。
で、女学生のって、どっちなん?




