図書館へGO②
「・・えっ? ・・打ち上げ? いいねっ! どんな打ち上げをしよっか? ・・そうだな~レポートは来週の月曜の講義終了時に提出だから・・。講義終わりが4時20分か・・。よし、そうなると5時から12時まで『フクロウ・パラダイス』でフリータイムの7時間耐久カラオケは? いい? よしっ、それで打ち上げだ~! そして怒涛の夏休みに突入だっ!
よ~しっ!! そうと決まればさっさとレポートを片付けてしまおう!! ・・さぁ結菜!! さっきから何をグズグズしているんだっ!! レポートくらいのことでさっきからうだうだ、うだうだと何なんだっ!! 図書館へ行こうよ!! あたしたちの平和を脅かしているレポートをやっつけてしまおう!! そして打ち上げだ!!」
桐野玲は新地結菜の“レポート終わったら打ち上げ”の一言に俄然やる気が出てきたらしく、新地結菜を置きざりにしてそそくさと談話室を出て学食の出入り口に向かった。学食の出入り口で一旦立ち止まると、“早く来てよ”と後ろを振り返って手招きし、新地結菜を促している。
「・・あらら、ここまで効果が・・でも・・はいは~い♪ じゃあ元気に図書館へ行きますか。・・レポートの締切は7月28日の午後4時20分だ・・。“ぽっちゃりとんぼメガネ野郎”の誕生日は27日・・。・・今私を悩ませていることはすべてカタが付いて晴れやかに打ち上げられるはずだ・・。・・我ながらグッドアイディアだ・・」
桐野玲のやる気を引き出そうと“レポート終わったら打ち上げ”と提案したものの、その効果が思った以上で、桐野玲のテンションの上がりように、こんなに違うものか・・としばらく目を点にしてその様子を見ながら立ち止まっていたが、新地結菜も桐野玲の勇ましい感じを見ているうちに、やる気がさらに出てきた。
この1週間の間、思い悩んでいたために、こんがらがっていた頭と心がさらに解けてエネルギーが湧いてくるのを感じた。
新地結菜は桐野玲に勢いよく追いつくと肩を組みながら外に飛び出し、炎天下を二人で意気揚々(いきようよう)と図書館へ向かった。




