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気づいたらもう正午過ぎ②

 「うん、そうだね・・。まさみには言わない方がいいねそこは・・」


 「うん・・。言わない方がいいでしょ・・? ・・朝7時半頃に起きて何とか歯を磨いて顔は洗ったんだけど、そのままチェアに体を預けたままウトウトし出して今まで寝てしまったみたい・・。今度は昼まで寝ていたせいで空腹だし、リズムが狂ったせいか、朝起きた時も疲れでぼーっとしてたけど、今はそれとは別の原因で頭がものすごいぼーっとしてるよ・・。


 あ~、あたしの一番いやな非効率的な感じの症状だ、だから休みの日も関係なく毎日規則正しくしてるのに・・ともかく今すぐ準備してそっちに向かうから! ・・待ってて!」


 「そうなんだ~、結菜にもそんな悩みがあるんだね~、大きな悩みは全然なさそうに見えるのに・・。・・1週間も眠れてないの? 大丈夫?」

 

 「うん、ちょっと思い悩んでしまったけど、それも今日で解決しそうだから、大丈夫だよ・・今12時ちょっと過ぎか・・ちょっと寄るところがあるけどそれほど時間はかからないと思うから、そうだな~、うん、12時40分には必ず学食に行けると思うけど、玲、それまでどうしてる?」


 「う~ん、40分か・・。じゃあ『ハリー・ポッター』の続きでも読んでるよ。学食の席は取っておいてあげるね!」


 「・・玲? ・・あのハリポタ、今読んでるのは? どこら辺?」


 「えっ? ・・え~と、今は『不死鳥の騎士団(上)』の半分くらいのとこだけどだけど・・? ・・いや~それが、ハーマイオニーとロンが監督~」


 「えっ!? ダメダメダメっ!! まだ読んでないから!! あたしまだ『炎のゴブレット(下)』の最初の方だからっ!! ネタバレになっちゃうからっ!! ・・あ~、そんなに引き離されたの? あたしがうだうだしていたこの1週間で・・。


 これはいけない、公私ともに多大な影響が出ている・・今日でこの苦悩とおさらばしなければ! それじゃあ後でね! じゃあねっ! また後で~! は~い!」


 そう言って電話を切るとそのまま矢継ぎ早に「広戸ひろとまさみ」に電話した。


 「・・はいは~い♪ もしも~し、今学食なの~? あたしはまだ家だけど? これからお昼を自分にご馳走するけど~? どうした~?」


 広戸まさみはオーブンでトーストを焼きながら、フライパンで目玉焼きとベーコンをカリカリと焼いていたが、携帯の着信が鳴り「新地結菜」からだと分かるとすぐに料理と同時進行で元気に電話に出た。


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