散々悩んで出た答え②
声を押し殺しながらも叫ぶように呟くと、火を止めて小鍋から温度計を外し、温めたマグカップにホットミルクをコポコポ・・と注ぎ入れた。ガスの元栓を締め、キッチンのたらいに使った小鍋を入れて、そこに水を注いだ。
それ以外には余計なことは一切せずにまた椅子にすぐに体育座りし、ホットミルクの湯気を顔に当て、吸い込みながら、再びずずっと飲み始めた。
「・・んあぁ~・・♥ おいしいな・・。・・ほんとに落ち着くな・・。・・でも、逆に言うとさっきまではそれだけ落ち着いていなかったってことだ。
コンビニに行くのに体を軽く動かしたのも良かったのかもしれない・・けど、こんなに自分を落ち着かせなければならなくなるなんて・・。
・・これは早く解決しないといけない、今日でこんなことは終わりにしなければ・・。
・・成績が、中学1年以来の低迷になってしまう。・・お肌もボロボロになってしまう」
女の子はひたすらカップの中を覗き込みながらちびりちびりとホットミルクを飲み続け、早々とホットミルクの残りは半分程になっている。
「・・そうだ! いつまでもうだうだ悩んでいるなんてあたしらしくないじゃないか! ・・どんなに昔の約束でも、相手が忘れているかもしれなくても・・いや、100%忘れていると思うけど・・私がはっきり覚えているんだから、スッキリしないんだから、堂々と守ってやればいいじゃないか!!
・・そうだ、それがいいに決まってる! 相手がどんな反応をするかなんてもう関係ない! たかだか5年会ってないからって何だって言うんだ、あたしは約束を守るだけなんだから!
・・それであたしはスッキリ出来るんだし、あいつがそれをどう思うかなんて関係ない・・。
・・よしっ、決めた! ・・約束を守る! ・・ちょっと早いけど明日果たしてしまおう!! ・・それでスッキリだ!!」