散々悩んで出た答え①
マグカップにホットミルクを注ぎ終えると、空になった小鍋をコンロの上に置き、マグカップを両手で持ち、運んできた椅子に体育座りすると、出来上がったホットミルクをじっと見つめてその温かい湯気を顔に当てながら吸い込んだ。
「・・う~ん、たまらない・・、温まりそうだ・・これを見ているだけでなんか落ち着いてくる・・。・・それでは、早速一口・・」
女の子はそう言うとずずっとホットミルクを口に運んだ。
「・・んあぁ~・・♥ ・・おいしい・・。・・温かい・・癒されるな~・・。・・小さい頃からずっと飲んでるけど、ほんとにホットミルクに何度助けてもらったか~・・おいしい・・」
天井を仰ぐようにしながら目をつむり、女の子は唸った。二口、三口とずずっとホットミルクを口に運ぶ。
「・・ふ~っ、体が温まって暑くなってきたな・・。・・あぁ、服を着すぎてたか・・」
コンビニに行くために上下一枚ずつ着込んでいた女の子は、立ち上がってホットミルクを椅子に一旦置き、デニムのパンツと半袖のボタンシャツを脱ぎそれをたたんでテーブルの上に置いた。
Tシャツ、ショートパンツ姿の部屋着に戻るとすぐに至福の時間に早く戻ろうとホットミルクを両手に取って椅子に体育座りし、続きを飲み始めた。
・・・・。
「・・あれ? ・・あれれっ? ・・もうないの・・? ・・もう? ・・一杯飲み終わったのか・・。・・ちとやはり今のあたしには少なすぎるのか・・。・・それじゃ、もう一杯。」
そう言うと、立ち上がり、飲み終わったマグカップに牛乳を注ぎ一杯分の量を計ると、それを再び小鍋に注ぎ入れてコンロを点火した。
1杯目を作った時と同じように小鍋の火加減を弱火にし、温度計を鍋に挿し、軽くマグカップを水ですすぎ、それに水を3分の1くらい入れてレンジで1分加熱してマグカップを再び温める。
「・・55、56、57℃! ・・よしきた!」