エナジーバンパイアと邪眼
ギリシャではマティ、トルコではナザーレボンジュウと呼ばれるイーブルアイという魔除けがありますが、人は古来より他者の邪な視線、邪悪な念を放つ眼に悩まされてきたということなのでしょう。
エナジーバンパイアという存在は、他者に邪悪な念を向ける人でもあると思います。
何もかもを他者と競い、病的に他者と自分を見比べて、上か下か勝ち負けばかりを気にして明け暮れる人はエナジーバンパイアであり、なおかつ他者に邪な視線を向ける邪眼の持ち主でしょう。
気に入らない相手ばかりを追いかける、嫌いな相手への対抗心や復讐心で我を忘れてしまう人は、高確率で邪眼の持ち主でしょうね。
自我が強すぎて、マウント狂いな人もそうです。
以前の知り合いにそのような人がいたのですが、自分こそが邪眼の持ち主で、周囲や他者に邪悪な視線ばかりを向けているのに、本人が魔除けを持とうとしていたので、呆れて思わず笑ってしまいそうになったことがあります。
邪悪な人ほど、自分が邪悪だとは思っていない、自分の邪な面を受け入れない人が圧倒的に多いですね。
ネガティブの塊のような人は、自分のネガティブさに気がつかないものです。
そして、自分の邪な部分を誤魔化し、隠そうとして、綺麗事で武装し自分を美化しようとする傾向があります。
それで自分はいい人アピールとか、こんなに不幸だけれど健気に頑張ってる私というアピールに走ったりするわけですね。
承認欲求があまりに強い人も邪眼の人になりやすいものです。
邪さは隠したり誤魔化しても消えません。
隠すのではなくて、消去するのです。
消さずに誤魔化しているだけだと、更に邪さは増してしまいます。
そして本人も、関わる人達を不幸にしてゆくのです。
ネガティブの塊の人は、相手や周囲まで不幸にして行きます。
人の見た目に惑わされずに、人を見抜く目を持たないと、邪さを消したり薄めることはできないと思います。
誰かがまるっと自分の邪さを消してくれるなんてことはありませんから、自分で清めないとならないのです。
他人に依存したり、都合のいい期待ばかりを相手に向けていると邪眼持ちになって行きます。
自分のことを助けてくれる人、自分を擁護しなだめてくれる相手は、本当に正しき人なのか?
堕天使という存在は、助けてはいけない者を助けたことで堕天使になったと言われているように、
許してはいけないものを許し
助けてはいけないものを助け
擁護してはいけないものを擁護する
それもカルマや罪になることもあるわけです。
邪眼を持ったままだと、それが見抜けないのですよね。
昨今のアタオカスピリチュアル、お花畑スピリチュアルでも、そのような落とし穴があります。
怒ってはいけないとかね?!
怒らなければならない時もあるのです。
ケースバイケースなのに教え的なものに全て合わせ過ぎるのは思考停止、視野が曇っていると思います。
神や天使だと思い込んでいたものは堕天使や悪魔でしかなかったということになるのは、それだけ見る目の無い状態、目が曇っているからです。
キツイことを言う人、制止や忠告をした人、厳しいことを言った人の方が実は正しかったということもあるわけです。
いつまでも見る目の無い、未成熟なままでいると自分もまわりも不幸にする存在になって行きます。
自分は自分で救う、自分は自分で清めないとならないのだと思いますよ。
エナジーバンパイアの状態から抜け出ることをしないと、人は離れてゆくと思います。
他人と自分を見比べるのはやめる
他人と競わない、マウントするのをやめる
気に入らない相手を追い回すのはやめる
それだけでも違うと思いますよ。
若い頃からずっとワンパターンのままだと、人は離れて行きます。
四十五十過ぎても、若い頃のやり方ばかりを繰り返して、なにも成長や進歩がないと、友人や仲間は去って行きます。
自分だけがこんな辛い目にあっている、自分ばかりこんな苦労しているという感覚、いつでも自分は被害者という体を取る人は、自分のことしか眼中に無いので、他人から好かれることはありません。
そしてそんな人は感謝を知らない人です。
自分の恵まれている部分や、他者の思いやりや愛情に気がつくこともないですからね。
会うと愚痴や誰かの悪口ばかり、不平不満だらけ、心配や関心を引くための嘘や作り話ばかりをする人はエナジーバンパイア、邪眼の人です。
そういう人は一緒にいても楽しい時間が過ごせない人です。
私の同級生に、自分は人の悪口や愚痴を散々話た挙げ句、他の人の愚痴は一切聞かない、「あなたの愚痴を聞くのは無しね」なんて平然と言う人がいて驚きました。
自分だけ一方的にスッキリして、相手やまわりはモヤモヤ、イライラ嫌な思いばかりにさせる人はエナジーバンパイアです。
他人の有意義な時間やエネルギーを平気で奪うからです。
エナジーバンパイアは、他者は都合のいいゴミ処理場でしかなく、自分の負のものを吐き出して、他人の健全なエネルギーや生気を吸い取って疲れさせる、他人を嫌な気分させて疲弊させる、負を撒き散らす人です。
その人自体が負の発生源、魔の発生源になっているのです。
エナジーバンパイアの都合のいい餌として奴隷のように繋がれてしまわないように、見抜く目を持って、有害な人から遠ざかる、避けてゆくようにならないと、こちらの運気まで悪くなってしまいます。
そんなサゲマンみたいに人は実際にいます。
体調が悪くなったり、鬱になったり、本当に病気になったり、私の知り合いは自殺未遂まで追い込まれた人もいます。
友人のふりをした悪魔のような人に引っ掛かるとそうなります。
それも、自分で防いでいくしかありません。
そのような凶暴な人はいますから。
まわりがエナジーバンパイアしかいない、そんな場所(職場やコミュニティなど)も残念ですがあります。
エナジーバンパイア同士で吸い合っている人達もいます。
自分が気がついてやめる、抜けることをしないと不毛です。
四十五十過ぎても十代二十代から何も成長や進歩していない人は、関わると危険な人です。
邪な人を避ける、自分自身も邪な人にならないように自律や自制することも、幸せを掴むコツだと思います。
誰かにとって、自分がエナジーバンパイアにならないようにしたいものですね。
そして、助けてはいけない人を助け、擁護してはいけない人を擁護し、許してはいけない人を許してしまう愚行を避けてゆくことも必要だと思います。
悪や魔を助長させて、その被害者を増やすことに加担してしまうのですから。
自分が直接悪ではなくても、悪に加担してしまうとか、悪に加担させられないように気をつけないとならないですね。
それも自分のツケになりますから。
(了)




