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セヴィス夫妻が神界へ発った後の話②

サブタイトル「セヴィス夫妻が神界へ発った後の話②」

数日後―――二代目セヴィス大公夫婦は治療院に足を運んでいた。


「やっ、どうだい?仕事は」

「順調です。ただ、今のところはそれ程の怪我ではない方がそこそこですね」


転生する前の世界では医療技術は進歩している。

・・・そうだ


「だったら、幾つか案があるんだが・・・聞くか?」

「何か思いついたんですか?!是非お願いします!!!」


取り敢えず、出張医療と怪我や大怪我以外で様々な病気関連に関しての外科や内科等を話した。


「成程・・・確かに魔法で治せないモノは医療技術力が必要なんですね」

「そー言う事だ。たしかその力を持った渡り人を保護したと聞いたな・・・スマン、先に会いに行ってくる」


妻は従妹夫婦と話をしてからの帰りには、同行して貰っている他のメイドや執事達に任せ、自分だけ先に一人で会いに行った。


「おう、ボウズ。来たか」

「どうも、コウマおじさん」


昔からお世話になっている村長のコウマおじさんに会いに来た。

彼は前の村長であるエイジ村長の奥さんのお兄さんにあたる人だ。


「そろそろ交代の時期で?」

「おうよ、息子に身体の事で結構心配されてな。あと何年か経ったら交代するつもりなんだ」


そんなコウマおじさんにとあることを聞く。


「渡り人?あぁ、今はこの村で医者のスキルを駆使して村の病気を未然に防いで貰ってるよ。あそこにある家がその人が住んでるんだ」

「ありがとう!自分から会いに行ってくるよ!」


俺はそう言ってその家に急ぎ足で向かった。


渡り人と俺が言っているのは――――父さんが昔に命名した迷い人とは違う呼び方にした。

そのお陰もあってか、今では国ごとにその呼び方が認知している所が多い。


「――――はーい、どちら様で・・・おや、領主様じゃないか」

「君にちょっとした事があって会いに来たんだ。中に入っていいか?」


俺の目の前に居るラフな格好をしているのが渡り人の兼田万次郎先生。

ジョン万次郎の思い付きの行動や国を思う意思を共感したご両親に名付けられた名前だそうだ。


「自分に頼みたい事・・・そう言えば村でも噂になっていた病院の事かい?」

「そう。んで、君に将来の医師としての素質のある人を育てて欲しいんだ」


今は国に対して、医療技術の更なる進歩の為に大学等も建設して貰っている。


「―――って事で、そこで医学の教授や医療の最高責任者である医院長としての兼任も兼ねてひと働きして欲しい。出来るか?」

「勿論、医者としての冥利に尽きるよ。医学に関しても治療院(びょういん)に関しても俺に任せな。しっかりと責任を持つ医者を生み出して見せるさ」


何とか色々と対策も兼ねて話し合いをした後に邸宅へ帰宅する。


「お帰りなさい。話はもう終わったの?」

「あぁ、ひと先ずはな。後は色々と俺もサポートしなきゃいけないのもあって結構忙しくなる」


そして、息子は学校にある寮に暮らしている為、ウチのメイドの何人か交代交代で息子の部屋をしっかりと綺麗にしている。


「そうだ、国に頼んで彼と一緒に医療に関しての専門書を作成出来るか話し合いもしないとだった」

「あら、それだったら私ココで代わりに領主の仕事をしておくわ」


そうそう、師匠もとい―――――オスカー義兄さんは俺の父方の伯母に当たる人の居る国に夫婦で旅行しに行っていて不在である。それと妻の今の実家に住んでいるお義母さんは未だに男の一人や二人も見繕わず、一人暮らしを満喫中である。


数週間程、忙しい日々は過ぎていった。

次回「セヴィス夫妻が神界へ発った後の話③」です。

お楽しみ('ω')<ふむ、成程ね

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