バアル、妻と一緒に神界へ行く
サブタイトル「バアル、妻と一緒に神界へ行く」
息子が俺の用意したダンジョンで試練を無事に突破した後の数十と数ヶ月後。
「バアル様!ラピス様!長年・・・お世話になりました!!!!」
「「「「「有難う御座います!!!」」」」」
各国の王族が集結し、さらに養子組を解除した養息子達も来ていた。
「お父様、お母様。我々はいつも通りの生活を送る事になります。どうか、神界で我々を見守って下さい」
「あぁ、そうさせて貰う。お前達!今日から俺の支配権は消滅し、新たにこの世界は俺の歴代の子孫らも治める事になる。どうか、そんな子らを支えてやってくれ!」
ラピスは家族の皆と最後のハグをし終えた後、俺の元に来る。
「さて、行こうか」
「えぇ、行きましょう」
俺やラピスが皆に見送られる中、その場の全員が涙を流していた。
「みんな・・・・成長して良かったよ」
「そうね―――――」
門は閉じられ、空間から消滅した。
「よう!兄弟!別れは済んだか?」
「お待たせしました。たった今、別れが済んだ所です」
鍛冶の神であるガルデン様が出迎えてくれた。
「しかしまぁ~水鏡で見てみたが・・・お前の息子らは立派だな」
「父親としての責務を果たしましたからね。孫の成長は間近で見る事はありませんが」
「二人共~!こっちよ~!」
更に神界の神殿奥から治癒の神テラン様が待っていた。
「待たせたな。二人の席は空いてるか?」
「えぇ、それにお母様が丁度二人の為の共同の仕事を用意してくれてますよ」
「ありがとうございます。テラン様」
ラピスは笑顔でテランに抱き着く。
四人で神殿中央に行く。
「バアルさん、ラピスさん。来てくれましたね。早速ですが・・・二人にピッタリな神名を思いつきましたよ」
「おっ、ありがたいです。一体どんな名前ですか?」
「教えてください」
神の名前を考えていたらしいアグネス様から名前を貰い受ける事になった。
「先ずはバアルさん。あなたは“運命の神”です。運命の神、ジョーカーとこれから名乗って下さいね」
「新たな名、ご拝命承りました」
そして――――
「ラピスさん。あなたは“決断の女神”です。決断の女神、カナンとこれから名乗って下さいね」
「新たな名、ご拝命承りました」
それから暫くの地上界では―――――
「父上、今から教会に行って祝福を受けに行ってきます!」
「お~、行ってらっしゃい」
彼らが平凡に暮らす程の日常が続き始めた。
「さて・・・・」
現在のセヴィス領領主は写真を見て微笑んでいた。
次回「セヴィス夫妻が神界へ発った後の話①」です。
お楽しみ(*‘∀‘)<ふぇっ?




