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古代龍と神々の代行者

サブタイトル「古代龍と神々の代行者」

古代種が異世界の地上にいる間のとある場所にて――――


「なんとか彼の怒りは収まりましたね、母上」

「そうね・・・ラテン、私の権限を以て地上に君臨して自然を蘇らせる手伝いをなさい」


創造神アグネスが用意した古代種をいとも容易く部位破壊する程の怒りの魔法をお見舞いしたバアル・セヴィスは全ての復活をさせる為に再生を始めた。


その様子を水鏡で神々は除いていた。


「しかし、良くあの事を了承しましたね?母上」

「そうね~、私とて世界の管理人。異世界へ生まれ変わらせた人の人生を導くのは流石に無理。だから私はあくまで見守る事しか出来ないのよね」


彼ら神々がそう談義している最中――――場面は戻り、地上にて。


「よっ、ラテン様連れて来たぜ、ストロームルズ」

「むっ!?ラテン様?!」

「あらら・・・本当にこのような状態に・・・特別に私が治しますね」


瞬時に治癒の神であるラテンに失った片翼を治して貰い、復活を果たす。


古代龍ストロームルズはそんな彼女に敬意を評して人間態の状態で一礼する。


「有難う御座います。お陰でまた空を飛べれるようになります」

「良かったです。また失ってしまうといけないので・・・バアルとの特訓をして自分を鍛えて下さいね」


治癒の神ラテンを見送った後・・・二人は早速、己を鍛える為に山籠もりを始めた。


「ほう?色々と作るもんを作ったか」

「あぁ!お陰様で冒険者として受けた依頼はまだ消化中なんだよな~」


数週間も経ち、二人は早速依頼先のダンジョンに挑んだ。


「スト!そっちに逃げたぞ!」

「任せろ!ハァッ!!!」


二人の異次元的以上の強さで冒険者が恐怖に怯える様々な高難易度のダンジョンは次々と彼ら二人の手によって攻略されていった。


「へ~、お前両性なんだ?」

「うむ、我は古代種の中で特殊だからな。他の古代種はどいつも性が無いからな」


古代種の中で男性にもなれて女性にもなれると言う特殊な性を持つ。

それが古代種の古代龍ストロームルズただ一匹の龍である。


「にしても・・・神々の代行者の真名の鉄則は堅いものだな」

「いや~、ストだけだなそれまでは大体【ジョーカー】の名前で通してるし」


ストロームルズとのダンジョン攻略以外にも数多くの弟子たちとの交流や期間限定でのダンジョン攻略を進めて行った。


「よっ!待たせた!」

「む、来たか」


ほとんどすべてのダンジョン攻略を完遂した彼らは花見酒を楽しむ。


「どうだ?我の女体は」

「お~、良いんじゃないか?将来は俺の子孫の嫁さんでも良いかもな!」


古代龍ストロームルズに対して天然な笑顔でそう言う彼に対してストロームルズは呆れていた。


「(あの元教皇と付き合うとなってからすっかりと大人のようになったものだな、小童め)」

「――――そんじゃ、そろそろ行くよ。叙爵式あるし」


バアルを見送ったストロームルズはそのまま黄昏ながら自分の住処に戻って行った。


「・・・寿命が無いと言うのは退屈だな・・・」


そんなストロームルズは――――とある瞬間に気付く。


彼奴(あやつ)め、ようやく我を呼んだか」


今現在、指笛で呼ばれたストロームルズはそのままドラゴンの姿のまま直ぐに向かった。


「ついに・・・復活を果たすのだな?」


ストロームルズはバアルの出自と秘密について知っている為、深く追求せずに察した。


それから暫くして――――


「どうだ?我の鱗で上手く出来たか?」

「あぁ、これで俺はもう・・・思い残す事は少ないな」


彼のその言葉に――――ストロームルズは微笑んだ。

次回「古代種の誕生」です。

お楽しみ('◇')ゞ<アイアイサー!

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