巫女と聖女の違い
サブタイトル「巫女と聖女の違い」
女性の聖職者には二つの特殊職がある。
それは――――聖女と巫女である。
「そう言えば、アンジェロ先生」
「む?何だ?」
二人の碧煌族がバアルの元へ行ってから数日後――――彼女はふと疑問に思う事をアンジェロに聞いた。
「この世界では聖女が人気だそうですが・・・そもそも、聖女や巫女って同じ聖職者の特殊職ですよね?」
「うむ、そうだな」
彼女が疑問に思う事は彼自身理解している。
故に彼は――――
「そうだな・・・そもそも同じ特殊職ではあるが、ちゃんとした役割を持つその二つにも理由がある」
「教えてください。先生」
アンジェロは彼女の要望に応えるべく、教える事にした。
床の間から和の間に移動して勉強会が始まった。
「そもそも、聖女や巫女は女性の為の特殊職で女性の・・・とある力がある者の場合にのみ選ばれる事がある」
「成程」
アンジェロは彼の後ろにあるホワイトボードにとある事が書いてあった。
「実はだな、そのとある力を見抜ける事が出来るのは神に試練を享けし者である教皇、私達碧煌族からすれば使族の使いであり、使族の部下でもある訳なんだ」
「それで教皇猊下は神々の“御子”と言う訳ですね?」
彼は更にホワイトボードに書き足し
「そしてだ、本来の歴史である千年前と数年前はバアル坊が生まれる前までは聖職者達は立場が弱かったんだ。何故か分かるか?」
「確か・・・強力な権力を持つ教皇猊下や同様に聖女様が存在していない故に他国への援助をして貰いながら子飼いみたいな扱いをされていたんですよね?」
そう、他国を襲う為に教導国家皇国は元は弱小国として他国の捨て駒の国として扱われていたのだった。
大人になったバアル・セヴィスが保護をするまでは。
「バアル坊が現状に嘆いて、更に弟子達の扱いに悲しんだ事で教導国家皇国の存在価値を高める為にその国以外の全ての国を“リセット”する為に一度滅ぼしたんだ」
「成程・・・それで今は各国共々創り直されてバアル様の《《支配者》》としての存在に怯えて今は心を入れ替えたんですよね?」
彼は頷き
「坊は神々の代行者だからな。そんな神々を否定する行為を国々同士で戦争の道具として扱ったからな」
「弟子達が・・・って言ってましたが戦争の所為でなくなった英雄達って」
アンジェロは溜息を吐く。
そしてホワイトボードに書き込む。
「彼ら勇者の後継達・・・要は弟子達は国にとっての脅威になると言う事で多勢に無勢だったが暗殺や襲撃等で数え切れない程失ったんだ」
「そう、なんですか・・・」
故にバアルによって復活した国々はバアルの怒りの原因になる様な行いをしては駄目だと禁止項目が千を超える程に法律の書の改訂が大幅に行われていた。
「それで今現在まで平和がやっと続いたと言う事だ。未だに坊の存在が大きいが故に未だに手元を離れて巣立ちするような雛は居ない事だな」
「そうなんですか・・・」
そして、バアルがとある準備を行っている事をアンジェロは言う。
「後数週間か数か月たった時にその計画を行うらしくてな」
「そうなんですか?」
その計画とは――――――
「巣立ち計画」
「中身を教えて貰って良いですか?」
彼は頷いて教え始めた。
「先程も言った通り、彼らはまだ成長しきっていないのか巣立ちする気配がないのを数百年前からバアル坊は気付いてな。この為に暫くは舞台と計画が整うまで暫く支配者としてこの地に居座り続ける事になったんだ」
「そうだったんですか」
そして、バアルの計画や舞台の準備は順調に整って行き、後は時が来るのを待つだけとなった。
「巣立ちをする為の主導者はあの坊の息子と最後の弟子になるだろうな」
「ではまだ準備期間の中の段階って事ですか?」
彼は頷いた。
「・・・話が逸れてしまったが、要は立場の違いを理解する為と言う事だ。よく覚えておきなさい」
こうしてアンジェロによる指導は終わった。
次回「魂の調査」です。
お楽しみ(*´з`)<~♪




