碧煌族と巫女の慰労会
サブタイトル「碧煌族と巫女の慰労会」
碧煌族の居るとある場所にて――――
「二人がやっと任務を終えて帰って来たって事で――――」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
彼ら碧煌族と彼らの巫女である半人半電(子)な見た目の女の子、皐は任務で不在だった二人の碧煌族の帰還と皐が無事に異世界に住め易い状態に変化した事での宴が始まっていた。
「俺らは電子なのは体の部位ごとだから飯はしっかりと食わないとな」
「全身が電子だったら電気で動くんだけどね~、この世界は俺らの居るこの天空大陸だけだから制限が厳しいよな~」
そう、彼らが存在しているのはあくまで《《異世界》》。
この異世界の中でたったの一か所のみしか活動出来ないのである。
「祝い酒をどうぞ」
「有難う。皐もなにか食べなさい」
彼らの長でもあるアンジェロに勧められた彼女は頷き、早速自分が食べれる分を取り、席に戻って食べ始める。
「それで~?どうだった?二人共」
「長、皆が居る手前だが・・・良いか?」
バビロに聞かれたアンジェロは頷き
「構わん。周知しておく必要があるからな」
「分かった。皆、聞いてくれ」
ビルムとバビロは祝い席の場で長期の依頼の件に関して話し始めた。
「今回、戻ってこれたのは・・・この後、俺ら二人が終えた依頼をバアル氏に報告する重要なヤツで俺ら―――再来週一杯は暫く例の目的地で発見したヤツの研究を暫くしなきゃいけないんだ」
「んで、その依頼なんだが――――」
彼らが請け負った依頼の一つ、とある種の魂の存在確認である。
「確か・・・バアル様の故郷にて調査をしたんですよね?」
「あぁ、ご本人からの依頼でな。あの島は遺跡の奥深くに道が続いていたのを確認したんだ」
ビルムがそう話した後、バビロはお酒を一口飲み、続けて言う
「魂自体の確認は出来なかった。ただ―――確認が出来たのが一つあってね」
「・・・もしや」
アンジェロが察し、二人は頷く。
「なぁ、それってもしかして・・・」
「そう、彷徨える魂が一か所に留まり、一つの塊になったヤツでな。今はバアル様が信頼している研究所で調べて貰っている最中なんだ」
彼らが言うには――――大昔に存在していた碧煌族のモデルである使族と古い時代の魔族が散っていたとされる魂が纏まって塊に変化したのではないかと言う事だという。
「確か、人間が扱う魔石とはまたちょっと違うんですよね?」
「あぁ、魔石よりも“混沌”ってのがお似合いなほどの大きな塊の石だったんだ」
彼らはその遺跡は最初に今の世界に召喚され、結局悪の手から逃れて来た迷い人の死後に守り人として長年守ってきた人たちも含むヤツだと言う
「俺らが誕生する前に居た先祖様が死ぬ間際にそこに何人か集まって結局魂の塊が出来たって事か」
「そうなる」
森の変化もそれらに該当すると二人は答える。
「森ってのは元はエルフや精霊達が好んでいる」
「精霊の多くが死滅したのをトリガーとしてまた復活する為に木々や大地の全てに自分の魂を宿したらしい」
その調査報告も含めて二人はバアルの元へ行って一緒に研究を進める事になったという。
「ふむ・・・分かり次第、バアル坊に報告を」
「「了解」」
宴会は恙なく終えていった。
数日後――――彼ら二人は準備を終えて
「バアル様のお力であれば我々は長時間活動出来る。暫く時間は掛かるが・・・暫く待っててくれ」
「分かった・・・頑張れよ!」
彼ら二人は皆の傍から離れてバアルの元へ行った。
次回「巫女と聖女の違い」です。
お楽しみ(´ー`)<ん?なんですか?




