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眠る故人達への墓参り

サブタイトル「眠る故人達への墓参り」

目的のとある事が起きるまでの残り数週間。


「・・・・」


更にその数週間の内の今週の今日――――大昔から世話になった人や自分よりも先に老いて亡くなった先人達の墓参りである。


「父さん、妻や息子達が待ってるから少し急ご」

「あぁ、そうだな」


俺は息子を連れて英雄達以外にも関わった人達の墓参りをしていた。


「父さんが関わっていた人達。皆、父さんが若い頃から10年前まで関わっていた人達だよね?」

「あぁ、どの人も俺が駆け出しの冒険者で勇者のメンバーだった頃に賑やかしをした騒がしくて懐かしい気持ちを思い出させてくれた人達なんだ」


パーティーが解散して多くの弟子達と関りながら駆け抜けた日々に多くの彼らと触れ合ってきた。


「二人共~!お昼にしましょ~!」

「今行くよ~!」


俺と息子は駆け足で二人の元へ行く。


「思い出話?」

「あぁ、つい思い出してな。それで話してたんだ」


例え、元の世界の親が来たとしても俺は俺を大事にしてくれた今世の人達を取ると言った一択しか選ばない。

それ程俺は本気である。


「そう言えば、次はどうするの?」

「そーだな~、次の課題は・・・姉さんやアイツに任せようかな~」


次の課題、それは――――乗り物である。

馬車が主流の異世界だが・・・一人旅や家族旅をコンセプトに自動車やバイクを製作するのを考えていた。


ただ、時期が時期な故――――俺はそこまで手が回らない。


「俺が代わりに頼もうか?二人に」

「だな、魔力はアイツに任せるとして・・・」


昔、弟と孤児院で俺の前世の事を話した事がある。


意外にも弟はそう言った世界に興味を持っていた。


「ねぇ、伯父様」

「ん?なんだい?」

「伯父様の所持している商会であれば―――直ぐにでも用意出来るのでは?」


・・・・あっ、魔導車両を考えてのパーツの事も後回しにしてたけど、養息達に殆どの事業を渡したからあまり関わって無かった。


すっかり頭から抜けてたな


「商会の権限は既に渡しているから気にしなかったが・・・その手があったか」

「じゃっ、お手伝いとして三人を呼ぶね」


翌朝――――


「ふむ、遂に着手するのだな?バアル」

「あぁ、思ったより早めに用意出来たからそこだけは助かったよ」


家族用と一人用に魔導車両を二台同時に制作している。


「乗り物として相応しいか仮完成の後にテストを何度か行う。取り敢えず色々と組み込んでくれ!」

「「「「「分かりました!」」」」」


急ピッチではあるが――――


「やっと数十台出来た~!!!」

「全ての科目のテストすべて合格です!」


取り敢えず、テストも兼ねて実験をした。

それで数十台程完成した。


「さっそく魔導車両販売の担当を決める!」


数日後、完成した魔導車両の販売に着手した事で、貴族の中で馬車から魔導車両に乗り換えた人が多く増えた。


「お父様、私に任せてくれてありがとう」

「どう致しまして」


その魔導車両の製造や販売等を養息達に明け渡し、技術もイチから全て元部下達に教え込んだ。


「兄さん、やっぱり才能あるよね~」

「だな~」


あと残り――――

次回「碧き煌めきの一族」です。

お楽しみ(*‘ω‘ *)<?

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