最期の試練までの猶予③
サブタイトル「最期の試練までの猶予③」
「これにより、バアル様主導の元、王族会議を始める!」
とある場所にて中央国家セヴルの代表がそう言い、各国から集まった王族達が揃いに腰を据えて一礼する。
「今回の議題ですが・・・バアル様」
「あぁ、今回集まって貰ったのは他でも無い。君らにはある事を話しておこうと思ってな」
本題を早速切り出す。
「実は・・・俺の弟子と息子に最期の試練【神々の塔】を出そうと思う」
「・・・・!もしや、我々の歴代王族に話していた“アレ”をやるのですか!?」
俺は黙って頷く。
「この世界は俺に少々頼り過ぎがある時が何年間の間の何度かあった。それにこの“計画”は俺がこの世界に転生する前に創造神様との約束の一つとして俺が提案した話なんだ」
「成程、では後の数年後には?」
また俺は頷く。
「あの二人が俺を超えたら・・・その時は全てを託して神の末席に加わる事になった。勿論だが、妻も共にな」
「左様ですか」
皆それぞれ配られていた暖かいお茶を飲み、話を続ける。
「では、あの方々の住まう国の代表が・・・」
「儂がギルドに指名依頼を出せばよいのですな?」
大体の方針は決まっている。
「あぁ、それに息子の暮らしに関しては他の養娘らに既に任せていてな」
「であれば後は安泰ですな」
俺が転生した後から魔王討伐までの数年間から今に至るまで魔物の数は緩やかになって居たり突然多く増えて大暴走を起こしたりと平和な日常とはかけ離れた生活にはなっていた。
「俺と妻が向こうに行った後は数年先・・・いや、千年のその先まで平和にはなる手筈になっている」
魔物は近年まれに増え続けるのが定石であり、歴代最強の冒険者を主軸に数多くの冒険者や彼らを支える高貴な貴族が増え続けるのが最高で最大の俺にとってのシナリオになる。
「想定としては二、三年の後の数日後には始めたい。それまでにはギルド長のみに伝えてくれ」
「畏まりました。それまではギルド長や我々以外には決して口外しないと言う事で。他の代表も宜しいかな?」
他の王族達は頷いたりしている
「無論だとも!」
「我々は我々のなすべき事をしましょうか」
養子としては俺の子供達だがもう立派な大人。
あの四人のそれぞれの家族と共にグリアは立派に成長して欲しい。
「では、次の議題ですが――――」
王族との話し合いは色々と進み、夕方の日暮れ時には王族会議は終わった。
「さてと、結構あの部屋は暑かったな~・・・またいつか使う時にエアコンでも作って設置しておくか」
せめての最大の配慮を考えて。
「今帰ったぞ~」
「お帰りなさい。一旦お風呂にします?」
ラピスがメイド達に風呂の用意をしてくれたらしい。
「それじゃ、先に風呂にしようかな」
「御着替えは私の方でご用意致します」
数日後――――
「やっ、兄さん」
「おっ、ベイル。丁度良い所に」
仕事が仕事で忙しく暫く会えてなかった弟が来た。
「―――って事に決めたんだ。お前にはあの“島”の再開拓を頼みたい」
「分かったよ。僕と兄さんとエバーの故郷だしね」
ベイルの治める領はあるが、そろそろ弟子へのプレゼントとしてあの島を託そうと思っていた。
「さて、やるべき事は―――アレだけだな」
そして、短年な歳月が流れた。
次回「グリア・セヴィスとシホ・ヴェスピア」です。
お楽しみ(´ー`)<デスヨネー




