邪神になり果てた聖騎士VS最恐の大賢者①―千の英雄達―
サブタイトル「邪神になり果てた聖騎士VS最恐の大賢者①―千の英雄達―」
「お前ら!時間稼ぎを頼む!」
「そんなに持たないよ?!父さん!」
魔法陣が幾つも出て来て詠唱の前段階が出来た。
「なに、心配すんな!たったの一分さえありゃ十分だよ」
「分かりました、師匠!」
二人は顔を見合わせて頷き、そして立ち向かった。
『小童共がァァァァァッ!』
「師匠!」
「あぁ、行くぞっ!」
二人が戦っている間にさっさと詠唱を始める。
「千の時を超え―――」
「「オラァッ!!!」」
『ぬぅっ?!』
二人が相手と交えている間に魔法の残滓が俺に向かうが―――途中で弾かれた。
息子が魔法で俺の周囲に物理と魔法の無効の見えない壁が張られているからだ。
「世界を護りし英雄達よ――――」
「師匠!」
「任せろ」
『ぐぁッ?!』
次々と手の組を瞬時に切り替える。
「我が魔力を以て――――」
「【聖撃】ッ!」
「【影英雄】ッ」
「ケケケケッやってやるぜッ!」
『んなぁッ?!』
俺は最後の構えをして魔法陣に魔力を込める。
「君臨せよッ!」
『!!!サセルカァッ!!!!』
「「しまった?!」」
ヤツの魔法で土煙が蔓延したが―――――問題無い。
「おうおう、結構な荒れ具合じゃねーか!相棒ゥ!」
「悪い悪い、こう見えて忙しくてな」
「ナッハッハッハ!流石わが師!それでも魔力は衰えてないな!!」
既に詠唱を終えて――――“成功”したからである。
『んな・・・・そんな馬鹿なッ?!』
「父さん!」
「師匠!」
二人が戻ってきた。
「ご苦労さん、後は俺に任せろ」
「・・・分かった!師匠」
「あぁ。後はお願いします。師匠・・・そして初代!」
「任せろ!千の英雄の実力を見せてやるよ!」
俺の周りには多くの英雄達が――――集っていた。
一方で―――――
「二人共!」
「姉さん!義母さん!」
「もしかして・・・・彼が――――」
「そうですよ。アレが―――初代にして今も語り継がれる英雄の・・・勇者カズトです。二人の生き別れた人ですよ」
グリア・セヴィスが日野親子にそう言う。
二人にはヴェスピア家を含む幾つかの代の色んな貴族が紡がれてきたお陰とも称賛される英雄だと説明した。
「今は父さんの召還魔法でこの一時的です。この戦いが終わったら彼ら英雄は初代勇者と共に神々の場所に廻える事になります」
「グリア、早速張るぞ」
オスカー・ヴェスピアに言われたグリア・セヴィスは頷き、魔力無効と物理無効の壁を再度張る。
「・・・」
場面は戻り――――
「さて、始めようか、相棒」
「あぁ、暴れようぜ。相棒」
「おいおい、俺らも忘れてちゃ困るぜ?二人共」
「そーよ、皆でやるんだから」
初代魔王であるディアス・デモンスとの戦い以来の初代勇者パーティーの特別な再結成となった。
『貴様ら纏めて滅べェェェェッ』
「先ずはお前を」
「俺らみんなで――――」
全員が戦闘態勢に入る。
「「ぶっ飛ばす!」」
『くぬぅッ・・・ウォラァァァァァッ!!!』
そして、最後の戦いが始まった。
「「「「「「「「「「『ウォォォォォォォオオオオオオッ!!!!』」」」」」」」」」」
この戦いが、後に【千の英雄譚】として国中に知ろ示す歴史の書物に刻まれていくのであった。
次回「邪神になり果てた聖騎士VS最恐の大賢者②―決着―」です。
お楽しみに( ゜Д゜)!!




