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セヴィス家、総動員で魔物の大群を討伐する

サブタイトル「セヴィス家、総動員で魔物の大群を討伐する」

「うぉあっ?!」


突然、地鳴りが発生した。

長時間の地鳴りである。

書類処理の仕事中だった俺は転んだ後に立ち上がって急いでみんなの元へ行った。


「全員大丈夫か?!」

「我々は大丈夫です!今、他の者が(ラピス)様とグリア様方の安全を確認しに行きました!」


地鳴りはまだ続き、俺はその場に身を屈めている執事長とメイド達を連れて火の元を閉じるよう指示を出した。


「全員安全確保!出入口を確保!」

「急いで!」

「仕事は放棄で構いません!安全確保優先ですよ!」


それぞれが安全な場所を確保し、その場で待機をした。

すると、丁度地鳴りが収まった。


「主様、コレはもしや・・・」

「あぁ、直ぐに冒険者ギルドに要請を出せ!国は今混乱して王族はそっちの方を優先しているはずだ!」


執事長は指示に従って外に出た。

その後からラピスとグリア達が他の執事達を連れてきた。


「父さん!さっきの地鳴りってもしかして」

「あぁ・・・魔物の大行進(スタンピード)だ。グリアはそのままギルドに行って討伐を受けに行ってこい!ラピスはベイル達に連絡を頼む!その後にみんなを連れて避難を」

「分かったわ!」


グリアは頷いてそのままギルドへ向かった。

その後にメイドの一人がアズキさんを連れてきた。


「今の地震は・・・?」

「魔物の大群が突如押し寄せて来る“地鳴り”の前兆です。ウチの妻と一緒に避難を」


アズキさんは頷いてそのままラピス達と非難の準備を始めた。


同時タイミングで執事長が戻ってきて報告してきた。


「主様、例の。魔王殿が既に各国のギルドに部下を派遣して要請をしていました。どうやら処理しきれていなかった危険指定ランクが上位に食い込む特異種のオンパレードかと」

「おいおい・・・マジかよ。俺の手持ちのクランハウス全部動かせ!義息子達にも避難を優先した後に討伐に向かうよう指示を!」

「畏まりました!私が向かいます!」


話を聞いた俺は少し考え


「アナタ!オスカー君達は偶然町の子達を安全な建物に先に避難させてたみたい!ベイルさんと合流した後に討伐に向かうって!」

「分かった!心配だから俺も向かう!お前達も領民たちの安全を最優先して避難を!」

「分かりました!」


準備を始めて現場へ向かった。


「(エバー!お前んとこは大丈夫か?!)」

『(大丈夫よ!オスカー君と一緒に行動しているから!ベイルと合流したら討伐に行くわ!)』


エバーに念話をした後に姉さんの所にも念話をする。


『姉さん!そっちは大丈夫?!』

『(大丈夫よ!夫が孫ちゃんたちと一緒にタンタリズムまで飛行状態で待機させている間に国民たちを避難させてるわ!)』


最後に英司の所に念話を掛けた。


「そっちは大丈夫か!?」

『(あぁ!嫁は村人優先で避難させてから実家に送らせている!畑はダメになるかもしれんがまたイチからやり直すさ)』


英司の所は後で俺も手伝いに行くか


一方で―――――――


「くっそ、どんどん魔物が増殖してやがる?!」

「魔族が処理しきれていないのも納得だな!」


現場は魔物でほぼ埋め尽くされていたが冒険者の多くが魔物の駆除に乗り出した。


「やべぇ魔物も紛れているらしい!何か感じたら透かさず逃げる事だけでも考えろ!」

「了解!!!」


だが、彼らがいくら倒しても魔物は増殖するばかりだった。

明らかに常識の無い冒険者でもその場を見て気付く。


「まさか・・・無限に湧き出る奴が復活したか?!」

「オイオイオイ、ヤベェ事を言うなよ!!」


すると、一体の明らかにヤバイ雰囲気を醸し出す魔物が現れた。


その魔物はローブを羽織っていて杖を装備していた。


「まさか・・・!不死王リッチーが出たぞ!!!ランクの低い奴は逃げろ!!!」

「嘘だろ?!物理による属性攻撃が効かねぇ魔物が出て来るのかよ?!」

「逃げろ~!!!逃げろ~!!!」


後から来た騎士団もその光景を見たか冒険者達がやられないように盾を構えて防御の陣を張り出す。


「ヤツの攻撃は強力だと聞いている!聖騎士達は全員聖属性魔法で防御を固めろ!即死対策だ!」

「「「「「分かりました!!!」」」」」


盾を構えている騎士達の後ろで聖騎士達が聖魔法を唱えて対策をする。


だが、そんな強固な彼らの盾は――――とある魔物が召喚されて直ぐに陣形が崩れた。


「ウォォォォォ――――――!!!」

「ヴィオォォオオオォォォォオオオウンッ!!!!」

「「「「「うわあああぁぁぁッ!!!」」」」」


騎士団と聖騎士達はすぐさま体勢を立て直すが、強力な魔物の前で成す術も無く倒されていった。


「くそっ・・・ここまでかっ」


不死王はそんな騎士団を見てニヤリと笑みを浮かべ、召喚した魔物に指示を出す。


「グルァーッ!!!」

「うわぁ~~~!!!」


魔物に襲われそうになった――――瞬間はとある四人によって阻止された。


「大丈夫かい?君達」

「あっ、あなた方は―――――」


そう・・・彼らを助けたのは、四終帝の義姉弟達だった。

次回「魔物の大群VS四終帝(ししゅうてい)&法界(レジェス)()魔導明王(マジェスティス)バアル」です。

お楽しみに(-_-;)ウーン

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