息子、運命の恋人と結ばれる
サブタイトル「息子、運命の恋人と結ばれる」
「彼女が出来た?!」
「うん、今日知り合いの馬車に任せてここに来る予定だよ」
暫く経って息子はやっと19歳になった。
今では自ら率先して村の畑仕事の手伝いを行ったり来たりしている。
息子や姪の二人は学園卒業した時期には最優秀成績を納めたのを学園の理事長から聞いた。
「・・・そう言えば、グリア、お前の彼女さんはどんな人なんだ?」
「んー、そだな~穏やかな人かな?後は・・・」
息子が「あっ、そうだ」と言って俺の書斎に置いてあった初代勇者との二人での描かれた人物画を手作りの写真入れに入っているソレを取り出し
俺の隣のカズトを指差す。
「父さんの大親友のおじさんに顔立ちが似てた子。師匠みたいに穏やかって言えばいいかな?」
「・・・それ、もしかして」
息子の一言でその人物に気付いた俺はその確認を取りたいが為に自ら玄関ホールで待っていた。
「旦那様、そろそろです」
「分かった。息子の彼女だと聞いたから今回はお前が傍に居てくれ。後はメイド長」
「畏まりました」
他数名の執事が外の確認をしに外に出た。
「父さん、着替えて来たよ」
「おう、お前が先に出迎えなさい」
「分かった!」と息子は言って先に出て行った。
「あなた、グリアが彼女を連れて来たって本当?」
「あぁ、しかも・・・アイツの娘かもしれん」
もし、カズトの娘であれば暖かく迎えよう
そうだ、念の為にオスカーを呼ぶか
「(――――って事で一旦俺の所に来れるか?)」
『(分かりました!転移魔法で来ますね)』
数分後、オスカーが転移してきた。
「自分のご先祖様の元のご家族が来るのは本当ですか?」
「あぁ、流石に親と一緒に来るかどうかは知らんがお前の唯一親族だな」
しかし、息子にも彼女が出来たか・・・・。
親としてはうれしい限りだ
「旦那様、そろそろご到着します」
「分かった」
いよいよ――――息子が彼女を連れて来る。
扉が開き――――
「バアル様!グリア様とグリア様の彼女様がお出でなさいました!」
「入れなさい」
後ろから息子がエスコートをして女性を連れてきた。
「父さん、連れて来たよ。彼女が――――」
「シホ・ヒノと申します。この度はお招きを有難うございます」
やはり、面影はカズトにそっくりだ。
「セヴィス領の領主であるバアル・セヴィスだ、よろしく。所で君は・・・一人で?」
「いえ、母は少し遅れてきます」
カズトの娘にあたるシホさんはどうやらちょっとした事情があるようだ。
「・・・もしや、役所か。スマンが俺の使いとして行ってくれ」
「畏まりました」
転生、転移してきた者は必ず分かりやすいように故郷の日本語で【王国役所】と書いてある看板を掲げている。
そうすれば手続きには時間が掛かるが本人証明は出来る。
「・・・ねぇ、グリアさん」
「ん?どうしたの?」
「師匠、彼女が?」
「あぁ、お前の先祖さんの娘さんでお前の若いお祖母ちゃんにあたるぞ。まぁ、云い方としてはおばに近い年代だとは思うが」
親戚と言う扱いであればまぁ大体は解決するだろ
「旦那様!日野様をお連れしました!」
「あぁ、ご苦労さん」
美しく若々しいご夫人が周りをキョロキョロと不審そうに見ている。
俺は一礼し
「私の配下から聞いている通り・・・貴方の生き別れた御仁の古くからの友でバアルと申します」
「ご、ご丁寧にどうも。私はアズキ・ヒノと申します」
ぎこちない所作で挨拶を交わして貰った。
談笑室に足を運び
「元の世界を参考に品種改良をした紅茶か珈琲がありますが・・・どちらにしますか?」
「私は珈琲で、志保は紅茶が良いかしら?」
「あー、うん。お願いします」
部下に飲み物と菓子を用意して貰っている間に話を進める事にした。
次回「日野親子、異世界に来た経緯」です。
お楽しみに(*´з`)~♪




