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久し振りの宴会

サブタイトル「久し振りの宴会」

「父上!みんな連れてきましたよ~!」

「おう!さっさと始めるか!」


セヴィス領にあるスズカ村にてちょっとした宴会が始まった。


農作物が様々な多くの領村にて実りが豊かになったからである。


「エイジおじさん!こっち来て皆で飲もう!」

「お~う、領主を担いでくるぞ~」

「ちょっ・・・うぉぉぉぉおおおお?!」


他の村の人達も大勢食べ物を持って参加し始めた。


「グリ坊!野菜は食ってるか?!」

「あっ、うん!俺が育てたヤツだから味保証するよ!」

「ほほう、それじゃ私と一緒に焼き野菜食べるとするか」

「うっわ出たクリス兄さんの野菜好き」

「アナタ~、こっちの野菜もおいしいわよ~」

「スフィア義姉さんも結構酔ってるっすね~」


息を吐き


「リーナ、リリィと一緒に劇薬作ってアイツに飲ませてきな。ありゃ絶対暴走するぞ」

「うへぇ~・・・マジでやるんですか、お父様」


近くで肉野菜を均等に纏めて食べているリーナ呆れ顔でリリィの元へ行った。

色々取って皿に盛りつけていたエイジが俺の所に来た。


「アマメ姉さんは?」

「ヴィクトールと晩餐会だとよ。やっと良い家を買えたらしい」


俺はそう言って手に持っているワインを飲みながらユラユラとゆっくりとグラスを動かしながら香りを嗜む。


「あの魔王とか~楽しそうだな。・・・そうだ、一つ気になってたんだが・・・お前の嫁さん、転生者だろ?」

「ほう、気付いたか」


相棒の指摘に俺は肯定する。


「ヴィクトールとの戦いを終えて王城に戻った後・・・祝勝会を開くつもりだった。ただ・・・あの時、選択肢を違えていたら500数十年前に再会しなかったからな」

「詳しく教えてくれよ」


俺は手に持っていたグラスに入っていたワインを飲み干し


「話をしよう、俺とアイツが出会うまで――――」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


約五百と数十年前――――俺は出会った勇者と共に世話になった孤児院を出た後にパーティーメンバーを組んだ。

男女4人――――


勇者、大賢者、大聖女、闘神。


そして後から支援魔導士が入りパーティーの面々は賑やかになった。


「ジョーカー、どうだ?」

「あぁ、敵は2、3人って所だ。リム、相手の解析どうだ?」

「解析終わったよ。三人共魔人クラス。ただの魔族じゃない。グラン君とカズト様とジョーカー様の連携なら行ける!」

「うっし、ジョーカー、指示をくれ」


当時のラピス―――初代聖女カナンは回復と状態異常のサポートとして待機をしていた。


「リム、カナンと一緒に木陰で待っててろ。あと、俺らに使えるバフ全部頼む。カズト、盾構えながら相手を威嚇出来るか?」

「あぁ、大の得意だ」

「私達は待機だって」

「分かったわ」

「オレは?」


そして俺はグランに向き直り


「お前は突進とグラディエーターが得意だろ?それ使いこなしながら先に突っ込め。重ね掛けはやっておく。俺はいつも通り魔法で相手の退路を断たせる」

「よし、分かった!」

「それじゃあ早速―――――」


カズトの「行くぞ!」の合図と共にグラン、俺、カズトの順に縦の列で出てきて奇襲をした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「まっ、察してる通り、作戦が上手く行って勝利した訳だ」

「初代勇者パーティーはそこそこ強かったんだな?」


女性が俺とエイジの元へ来た。


「エイジさん、お酒のお替りとお料理は如何?」

「おっ、ありがとうな。俺の彼女」

「よろしくね」


女性も座りながらお辞儀をし


「リノ・アルスレアです。エイジさんの古い友人だとかで気になったので来させてもらいました」

「アルスレア・・・あぁ~、今は弟さんのテックザス君が領主をやってるんだっけか?」


三人で話が盛り上がっていた。

次回「過去編①:仲間」です。

お楽しみに(=゜ω゜)ノ

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