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エバー・テムズと言う天才女

サブタイトル「エバー・テムズと言う天才女」

王女とエバーが早速特訓を始めて一週間が経つ。

この日は王女エレノーティ王女とエバーの演奏と歌によるお披露目とパーティーになっている。


「よっ、お前んとこの奴隷、結構頑張ってるな」

「お久しぶりで御座います、バアル様。もちろんですよ~、あの子達は親や一族や村に売られた子や捨てられた子もいるので大事に育てないと。この世は家族を求める子供が出来ない夫婦家庭がありますからね」


奴隷商人のアームズ・ルフェボンがパーティーに来ていた。

彼の一族は最初に奴隷商会を立ち上げた初代の子孫にあたる。

当時の彼の先祖も彼同様に奴隷を愛でるいい人材である。


「そう言えば、エバー婦人が演奏をして王女様が歌うと言った事をするそうで。私も楽しみです」

「そうか!そりゃよかった!んで・・・だ。奴隷商会は留守にしてて良いのか?」


彼は「大丈夫です」と言い


「奴隷の子達は皆成人済みですから、放浪も特別資格保持済みの冒険者も様々な職に就く子も出て来たのでそこまで心配する必要はないですよ」

「そう言えば君の代では皆成人済みか」


実を言えば・・・彼の子孫の中に俺の恩人の人と双子関係にあたる先祖が居る。

今でも孤児を保護している所はあると聞いた。


「・・・そろそろ始まるみたいだな。んじゃ失礼するよ」

「私もこれで」


アームズと別れて、弟と妻達の元へ行く。


「兄さん、ここの料理は良いね~」

「だろ?ベイルの知ってる迷い人の凄腕の一流シェフの弟子達なんだよ」


迷い人に関してはまたおいおい話すとして――――

いいタイミングで国王陛下が妻子を連れて会場に出て来た。

同時に先程まで演奏していたバックの人達も一斉に手を止める。


「皆の者、よくぞ来てくれた。今宵は娘と娘の音楽の師であるエバー婦人との演奏と歌の披露を「皆の前でしたい」と本人達の希望を汲み取って開かせた。皆は思う存分楽しんでくれ。私からは以上だ」

「(国王も立派になったなぁ~・・・先々代王の祖父であるアイツの頼みでちょくちょく指導をしたりして鍛えさせたけど・・・)」


若干涙腺が緩みだしたけど抑えてそのまま演奏を楽しむ事にした。

そして、エバーと王女が出て来て奇麗な一礼をして早速始めた。


「―~~♪」

「~~~♪」


うんうん、良い感じだ


「バアル様、ワインの御代わりは如何でしょうか?」

「白の方を一杯頼むよ」

「エバーはやっぱ凄いな」

「えぇ、アナタ」

「~♪」


ラピスは随分と食とワインの進みが早い。

早速酔い覚ましの魔法を発動しておくか・・・


「あんまり飲み過ぎると、酔って冷たい風に当たる事になるぞ?ラピス」

「あら、有難う」


上機嫌な彼女は俺から水を受け取り、一杯飲んで落ち着く。


「しかしまぁ~ラピスはアレだけど・・・サファは全然平気なんだな?」

「私ですか?・・・実は指導者が大のワインやお酒等が好きな方で、酔わない為の飲み方を教えてくれたんです」


指導者って言うと・・・最初に出会った当初から50年間指導していたあの爺さんか・・・後で墓参りに行くか


「そうか、ベイルはどうだ?」

「俺?結構好きだよ?ってか兄さんと同じように完全に酔わない体質かも」


だと思った。

小さい子供には飲ませないが・・・俺は院に居た時に何度も飲んだ事がある。

若気の至りだな、ウン。


「―――と、そろそろ終わりそうだな」

「みたいだね~」


二人の演奏と歌が終わり、会場には盛大な拍手が沸いて出た。


パーティーから日が数日経ち――――


「ん?恋人探し?序でに娯楽都市王国に?」

「えぇ、実はあそこで雇って貰える所を見つけたの。短期間だけど音楽と歌の事で先方が気に入ってるらしいのよ。恋人探しには時間が掛かるけど」


その日のお昼にエバーからそう言った話を聞かされていた。


その娯楽都市王国ってもしかして――――


「・・・そこ、俺と妻とで同行しても良いか?」

「いいよ~、観光ついで、でしょ?」


観光ついでって言うかなんというか・・・


「まぁ、そんなもんだな」

「楽しみ~♪」


そこからさらに数日後――――


「うひょー!懐かしいゲーセン!!」

「従兄さん!あっちも!」

「やっぱ連れて来て正解だったな」

「ね~♪」

「―――お待たせ~!ってかバアル、アレの事なら先に言ってくれよ~」


門番の方と話を済ませたエバーが戻って来た。


娯楽都市王国タンタリズムに家族とエバーとで来た。


因みにベイルとサファイアには留守を任せて貰う代わりに二人の娘のトパーズを連れて行く事になった。


「?どー言う事?」

「あ~、実はだな」


この魔力で飛行する巨大王国に来た理由は―――俺が滅ぼしたとある国を再建したからである。

俺に指名された当時の国王の代から時間に余裕のある日にはちょくちょく遊びに来たりしている。


「―――って事で、俺が建国した初の飛空艇型の巨大都市王国なんだ」

「成程ね~だからあんなにいろんな娯楽があるのね」

「おじさん!おすすめのは?!」

「元気だな、そーだな~おじさんのおすすめは――――」


息子が早速門番におすすめの娯楽を聞いていた。

次回「魔導飛行する巨大娯楽都市王国とエバーの恋人探し」です。

お楽しみに~((( ゜Д゜三|壁|ササーッ

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