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友の再会

サブタイトル「友の再会」

指定された場所に弟と行くと――――本人が居た。


「この国の街の整備、バアルが先導して改良したんだって?」

「・・・あぁ、一番は馬車の整備だったりするよ。エバー」

「久しぶりだね、エバー姉さん」


一人の女性が振り返ると―――やっぱり、エバーテムズだった。


「・・・にっしっしっし!久しぶりだな!二人共!」

「あぁ、久しぶりだよ、エバー」


三人で泣きながら抱き合い、数分間落ち着いてから早速(うち)に招待する。


「お話は夫から伺ってます。私、エバー様のお歌と演奏聞いてみたいです」

「私もです!是非!!!」

「お、お~い二人共?お前らの奥さんグイグイと来るんだけど~?」

「そりゃ~もう」

「エバー姉さんの代表曲が弟子のお陰で有名だからだよ」


目を輝かせてエバーに握手しまくる妻達を引きはがし、落ち着かせながら弟とそう言う。


「それに、エバーの弟子が俺の管理している商会の店舗で働いてんだ」

「まじー?いや~助かる!あの子、貴族を相手に動じなくてさ~お前が関わってる所で働かせたらいいと思って先にアタシの得意な音楽を教えたんだよ~」


初めて出会った時からその才能を見抜いたらしい。


「偶然を装って近づいたら動じないってのは凄いよ。普通アタシ等三人、魔力のオーラを周囲が感じて畏まるだろ?」

「毎回、俺が色んな所を行ったり来たりしたけど耐性が付いた人はそんなに多くないな」

「兄さんの場合、昔に滅ぼしかけたからそれの所為で玄孫の玄孫世代の人達はまだビビってる人多いんだよね~」


弟が言うと、エバーは苦笑いし


「噂には聞いたけどそれ程に悪事とか戦争嫌いなんだな」

「そらそーよ、俺みたいに戦争が嫌いな奴なんてごまんと居るんだから」


食事の時間となり、一緒に食事を取る事になった。


「そ~いや、お前、元は俺と同じ貴族だけど所作が大丈夫か?」

「あ~、今の素の方が女性ウケが良いみたいでさ。旅先で女性の何人かがラブレター送って来たのよ」

「スゲェ」

「確かに、私達から見てエバーさんって謎にオーラが違うし、異性を知らない女性や未婚の女性だと明らかに違うわね?」

「確かに」


食事中にそう言った話をする。


実は俺とベイルが来るまでの間にも何人か助けた際にホレられたらしい。


「俺ら兄弟は恐怖しか植え付けられてないな。エバーが緩衝材になってるかもしれん」

「・・・はっ?!言われてみれば!」

「そいやぁ~子供らは?」


エバーがそう言って辺りを見回す。


学校の寮に移り住んで居る事と来週辺りの夏休みに従兄妹(いとこ)同士で帰ってくる事を伝える


「マジか~、それじゃあ暇だしここら辺、散策して良いか?」

「良いぞ~、ウチの屋敷の門が見える範囲まで俺の所有している場所だからな」


「・・・・マジ?!」とエバーは驚く。


食事を終えた後に客人部屋に案内しながらまた喋る。


「マジマジ。例の一件から国王からこの一等領地を貰ってな。序でに領主にもなったから村も着々と出来上がってな~」

「今じゃ領村どころか町か街並みの景色だよね」

「すっご?!・・・あっ、だったら明日か明後日辺りに国王に会えるって事は――――」


俺は息を吐くように口に出す。


「俺が直接出向くと腰を低くするかもな。弟を紹介しに連れてったら・・・」

「兄さんが言った通りに王族ら全員が頭を下げて待ってたのよ。マジで」

「うっわぁ凄いなそれ」


そうだ、事前に連絡入れるか


「(あー、テステス。聞こえるかー?宰相君)」

『ふぉあっ?!おっ、御呼びでしょうか?!バアル様!!!』

「そうそう、実は――――」

「へ~」


早速ビビり散らかしたな


「(実は―――――)」


エバーを紹介したい旨を説明すると――――


『是非とも!!!我が国の王女様は是非ともバアル様のご友人であるエバー様に会いたいとおっしゃるのです!!!是非ともお城にお越し下さいませ!』

「あー、ウン明日辺りに行っても良いなら行くよ。・・・ウン。じゃあね」


念話を終えて先ほどの話を伝える。


「宰相さんめっちゃ興奮してんじゃん」

「宰相の息子さん、兄さんの弟子である今世の勇者の弟子の一人でね。何度か手合わせしてるらしいんだけどそのお陰で騎士団にも色々取り入れてるらしいよ」

「まさか、一人っ子の王女がエバーに会いたいとはな~」


因みにエバーが俺と弟や俺と弟の家族に対して気楽になっているかと言うと・・・知り合いじゃない初めてあった人に対してはしっかりとした態度にしか出来ないらしい。


「そんじゃ、後で妻達とたっぷりと会話しときな」

「有難うね♪」


そう言ってエバーは客用の部屋に入って行った。


「さて、俺もそろそろ寝る準備しますかぁ~」


既に途中で弟は俺が用意しておいた部屋に入っている。


翌朝――――城内にて


「よっ、国王。お仕事お疲れさん」

「お疲れ様です。バアル様」


宰相から話を聞いたであろう国王も連れて来たエバーから色々と教わる事になった。

次回「エバー・テムズと言う天才女」です。

お楽しみに~( 一∀一)♪

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