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弟が来るまでの間③~豪華客船で結婚式と披露宴②~

サブタイトル「弟が来るまでの間③~豪華客船で結婚式と披露宴③~」

次々と来た食事を食し、デザートまで完食し終えた。


『え~皆様、この後は暫く準備もありますので少々お待ち下さい』


司会者がそう言って演奏や俺が一つ一つ手作りをしておいたボードゲームやビリヤード台を含む様々なゲーム台を設置しておいた。


「よぉ!帝国の!あの台で勝負しようじゃないか」

「良いだろう、受けて立つ」

「やはり・・・あぁ~!外した!」

「そんな馬鹿なっ?!」

「お客様、リトライなさいますか?」

「「勿論だとも!」」


凄い人気だなぁ~、女性陣は殆どが演奏を聞いているし


「ラピス、少し席を外すから待っててくれ」

「分かりました」


俺は席を外し、玄関に居る女性船員に目配りをする。


女性船員数名程、誰にも気付かれずに頷き早速数名程が動く。


「ラピス様、少し宜しいでしょうか?」

「はい、何でしょう?」


ラピスに少し豪華なドレスを着せている間に―――俺も急いで準備を始める。


結婚式に着る衣服を着熟し、指輪を確認してそれを神父に渡す。


「いつもの手筈で頼む」

「畏まりました」


着ていた服を船員の一人に預かって貰い、元の場所に戻る。


同時タイミングでラピスも戻っていた。


「ラピス」

「・・・!ジョーカー様」


ラピスが察し、口元を手で隠す。


手に持っていた花束を渡し、彼女が黙って頷いて受け取る。


その瞬間を見た船員の一人が手振り大振りで合図を送り、気付いた音楽隊が結婚式曲の音楽に切り替え、同時に司会者が壇上に上がってマイクを持つ。


『皆様、お待たせいたしました。今から、ジョーカー様とラピス様の結婚式を挙行致します。盛大な拍手をお願いします!』

「「「「「!!!」」」」」


会場はざわつき、拍手喝采が雪崩の様に始まる。


「・・・行こう」

「えぇ」


壇上まで一歩ずつゆっくりと歩き、人々の前に立つ。


「如何なる時も、決して離さず、如何なる時も傍に居る事を誓いますか?」

「「誓います」」


神父が咳払いをして


「新郎新婦、お互いに近いのキスを」


お互いに指輪をお互いの指に嵌めてキスをする。


すると、音楽が流れ始めると共に花弁が頭上からゆらりと落ちて来た。


「新郎新婦がご退場します。皆様、快くお送り下さい」


腕を組み、出入り口まで退場するまで周囲の皆に拍手で送られた。


数日後――――


「―――と言う事で、正式に【セヴィス家】を名乗ろうと思う」

「セヴィス・・・今は忘れられし一族の名前・・・大事に名乗らせて貰いますね」


この日から久し振りに元の名前――――【バアル・セヴィス】を名乗る事にした。


【ジョーカー】は真名を守るための(かり)の名。


この日から元の名前に戻ったのであった。


「そうだ、貯め込み過ぎたこのお金で新婚旅行に行こうか」

「そうね。どこがいいかしら?」


新婚旅行の計画を立てながら屋敷でのんびり過ごす事となった。


「ここなんかどうだ?」

「南国・・・良いわね、行きましょ」


後日、常夏の島とも呼ばれている南国島イワハにて楽しみ過ぎて肌がこんがり焼けましたとさ★

次回「弟が来るまでの間④~実子出産、赤子の世話大奮闘~」です。

お楽しみに~(´-`).。oO<次は何を書くか・・・

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