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弟が来るまでの間~結婚式前②~

サブタイトル「弟が来るまでの間~結婚式前②~」

王都郊外の花屋にて――――


「・・・あっ、ジョーカー様!」

「やぁ、花屋のお嬢さん。まだアレ(・・)は取って置いているかい?」


十歳ぐらいの女の子が鮮やかな花束を活けている鉢を見せに来た。


昔、付き合っていた時に偶然訪れたお店である。


「精霊王様が付き人を一人こちらに寄越して下さるそうで、その方に持って行ってもらう予定です」

「爺さんの・・・あぁ、大樹の精霊の小枝か。分かった、ありがとうね」


予約しておいたその花束の会計を済ませて次へ急いで行く。


「よっ、天候か?」

「あぁ、確認したい」


天候に関する魔法を扱う魔導師のサジリスに会いに来た。


「例の予定日なら暫く晴れているぞ」

「そうか~、良かったぁ」


サジリスは元は航海士だったが船長が病気を患った為、解散して今じゃ天候学者として働いている。


「知り合いの船員から色々聞いているぜ。当日の設備はバッチリだと」

「そうか、助かる」


あとは・・・そうだ!


「大将!」

「おう!丁度良い!」


王侯貴族御用達の専属飲食店のオーナーに顔を出す。


「例の件、腕のいいシェフは居るかい?」

「勿論ですとも。それと必要な食材は既に確保済みですぜ」


当日はシェフ数十名と食材数千程を用意して貰っていた。


他飲食店も協力して良い鮮度を保っているそうだ。


「(そろそろ日が暮れそうだ・・・)邪魔した!また何か欲しいもんあったらウチの部下に連絡頼む」

「了解した!」


用を粗方済ませた俺は急いで自分の屋敷へ戻る。


「(すっかり暗くなってしまったな・・・さっさと帰らないと)」


屋敷の前でストールを身に付けているラピスが門前で待っていた。


「お帰りなさい、ジョーカー様。御用はもう済ませたので?」

「あぁ、大体は終えたよ」


食事の前に胸ポケットに入れていた指輪入りの箱をそのまま机の鍵付きの引き出しに仕舞った。


「お疲れ様です。皆、それぞれの家で御夕食を済ませるそうで」

「そうか・・・久しぶりに二人だけだな」


因みに養子の次男であるグッスはやっと引っ越しを終えたらしく、ウィベルと楽しげなひと時を過ごすそうだ。


「それで・・・ひとつ聞きたいのですけど・・・」

「なんだい?」


食事中、ラピスがとある事を聞いて来た。


「その豪華客船ってジョーカー様の故郷だとどのぐらいするんですか?」

「あ、そいやぁ言って無かったか?確か・・・・安いので数十、高いので数百億以上だな」


小型船でさえ数十万するってのを元の世界で知り合った漁師から聞いたな・・・


「硬貨換算で言えば金貨百枚かもしくは白金貨だな」

「作った人、結構稼いだのでは?」


うん、俺もそう思う。

次回「弟が来るまでの間②~豪華客船で結婚式と披露宴①~」です。

お楽しみに~(^ω^)確★信☆犯

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