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ラピス・ラズリィとサファイア・フォンスター

サブタイトル「ラピス・ラズリィとサファイア・フォンスター」

「ラピス様!住民の避難終わりました!」

「サファは?!」

「他の聖騎士と共に戦地に!!!」


900年前、孤児院を各国に設立させたジョーカーはとある依頼により教導国家皇国ドラグマに来ていた。


皇国を巻き添えとして人間達だけによる各国が戦争を起したのだ。


そんな彼が当時、聖女だったラピス・ラズリィと出会うまでに遡る。


専属の聖騎士から話を聞いたラピスは同じ聖女であるサファイアの下へ連れて急いで戦地へ向かっていた。


「ラピス様ァ―――!!」

「サファは?!サファは無事なの?!」


聖騎士が頷き


「一人の冒険者が各国を相手に一人でサファイア様をお守りに!」


戦地の途中でサファイア・フォンスターと合流した。

彼女は当時、戦時中は既に家族共々死刑になる筈が彼女だけ生き残り皇国ドラグマが彼女を保護したのだ。


「アナタを助けた方はどちらに居るの?」

「あっ、あちらです」


サファイアが指をさした方にラピスも見る。

一人の男が大人数を相手に苦戦を強いられることも無くいとも容易くあしらっていた。


「おいおい、お前等ちゃんと鍛えてんのか?アンタらの王様はアホばっかなのか?オイ」


突然の説教に周囲は戸惑う。

彼は息を吐き


「大体、一人の女相手に多勢で攻めてくるとかお前等・・・死にたいの?」


その男が周囲の騎士達全員に“圧”を掛ける。

すると――――


「めっ、めめめめ滅相もございません!!!我々は王の命令に背けないだけでして!!」

「そっ、そうなんです!!!先代様は良き王だったのですが・・・!」

「今代の王は私腹を肥やす様な外道でして・・・!」


各国の代表達がそう言い訳をする。

が、彼はその団長達に一斉に拳骨を食らわせる。


「俺の怒りに触れたいのか・・・お前等の国の長は」

「いっ、今すぐにでも連行しておきますっ!どうか命だけは!!!」


何かともあれこうして彼は各国の当時の王を全員、死なない程度の半殺しで済ませた。

それ以降の王族は(ジョーカー)に対して逆らう国は居なくなった。

当時の各国の王族は半殺し程度でジョーカーに許されたが、国民や囚人達も流石に当の王は国の主としては相応しく無いと判断されて後に国民たちによる反乱により当時の王族は王太子を含む王子達や騎士団の半数のみ(・・・・)が人々に殺されずに済んだ。


「義理の娘達の為に本当にありがとうございます!ジョーカー様!」

「良いって、こんなに豪華な褒賞は。被害を受けた国民達へこれを換金して支援してやってくれ」


当時の教皇、枢機卿はそんな彼の行動力に感銘を受けた。

後に教導国家皇国ドラグマはジョーカーが通ると無料待遇で通す事が時折あると言う。


「えっ、大丈夫なのか???」

「大丈夫ですとも。皆平等に厳しく優しく指導をしていますのであなたの望み通りこれで死者は増えないかと」

「教皇様、彼等が疲弊しているのでラピス義姉様と一緒に回復をしに席を外しますね」


サファイアがそう言って席を外す。

彼は一人の女性、ラピス・ラズリィを見ていた。


「ジョーカー様、聖女ラピスは今後・・・時と場合によって大聖女より私の【教皇】の地位を差し上げる事になります。見届け人としてジョーカー様やってくれませんでしょうか?」

「おう、良いぞ?・・・しかしまぁ~、腕も良いし頭も良いし美人でいいよなぁ~♥」


彼は真面目で慈愛のありふれる女性がタイプであり、その女性がラピス・ラズリィと言う名で彼の理想のタイプとしてどストライクだった。


「因みにジョーカー様、彼女は人間でありながら長寿を得ています。同じ長寿であるジョーカー様が傍にいらしてくれれば彼女はいずれあなたの将来の妻になるかと」

「ほ、本当か?良いのか?」


実は彼は自分の寿命とこの世界に来たばかりの頃に仲間と共に魔王を倒し、その当時に恋した女性と結婚まではした。

だが、ある日を境に彼は大切な女性を失ったのである。

その事もあり、彼は長年ほど女性を貰い受ける事はしなかったのだ。


「えぇ、彼女であれば貴方の気持ちも理解し、癒しをお与えになってくれます。ここ暫く昔の過去を引き摺っておられるでしょう?彼女で癒されて下され」

「・・・わかった。キミの言う通り、彼女の傍にいる事にするよ」


そして彼はラピス・ラズリィと付き合う事になり、平和になった年に二人とは結婚の約束をしたのだった。


そして今現在―――――


「ラピス!今日はお前の好きなロックボアの焼肉丼だ!」

「あら、うれしいわ。ありがとう」


こうして今も未だ籍を入れては無いカップルだが幸せになっている。


某日にて――――。


「え?教官?俺が?」

「えぇ、聖騎士の皆様が自らマスターを指名しています。如何なさいますか?」


俺は少し考え


「確か暫く今の聖騎士の実力は見て無いな・・・分かった。サファイアとコンタクト・・・は出来てる?」

「承諾して下さるだろうと思いまして」


俺がそう言うとスフィアはそう言って眼鏡をクイッと上げる。


「全く・・・俺より先読みが上手いじゃないか」

「貴方に仕えてからだいぶ慣れましたからね。これぐらい余裕ですよ」


因みにスフィアはラピスの事を周囲の前では「様」付けをするが二人の時は甘える事があり、その時はラピスの事を「お母様」と言うらしい。


「偉いわねぇ~スフィア♥」

「ちょっ、ラピス様っ!そ、そう言うのは二人だけの時と――――」


俺の秘書であるスフィアは褒められに弱い。

主にラピス限定で。


「(そろそろ・・・スフィアにも恋人を捕まえさせないとな・・・今度またラピスに話してみるか)」


ラピスに撫で褒められるスフィアはいつ見ても新鮮――――


「マっ、マスタぁ~!見てないで助けて下さい!!」

「はいはい。ラピス~今度は俺と部屋でゆっくりと・・・な?」

「しょっ、しょうがないわねぇ~♥」


ラピスは暫くウチで過ごすし、そろそろデートとか結婚も考えるか

次回「秘書のダークエルフと四終帝の長男」です。

お楽しみに~(`・ω・)ヤホー

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