表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/115

1200年目の秋②、様々な秋模様

サブタイトル「1200年目の秋②、様々な秋模様」

1200年目――――とある絵画展にて。


「凄いじゃないか!俺や妻が描いた絵より絵師としての才能があるぞ!」

「お誉めに戴き、有難う御座います。しかし、私は新参者。まだまだ学ぶ機会は多く在ります故」


金賞に輝いたのはとある絵画好きの青年だった。


その青年が描いたテーマの【秋】は、家族連れをモデルに彩りのある落ち葉や風に煽られて落ちていく紅葉。


そう言った様を描いていた。


「審査員、君から見てこの絵はどのように見える?」

「そうですね・・・秋、と言えば寒々としたイメージを持ちますが・・・この絵は暖かみのある。家族や紅葉などの美しい描き方に私は温まりましてね」


アグニの前でそう饒舌に喋る審査員は咳払いをし


「他の絵も・・・アグニ様の絵も素敵です。ですが・・・そんなアグニ様の描いた絵よりも彼は素晴らしい才能を開花している。我々審査員一同はそう言った話を踏まえて今回、彼にしました」


「納得いただけましたか?」と審査員は最後まで言い切る。

アグニは――――


「あぁ、納得の良く理由だよ。その調子で審査員頑張りな」

「はっ、最後まで責任を以て務めさせて戴きます」


次の日、早速新聞が世間を賑わせた。


「ほう、アグニ様を差し押さえて一位になった天才が居るのか」

「モデルになってみようかしら?」


その新聞は彼ら二人の健闘を讃えるような一面がデカデカと書かれていた。


「新聞でも結構人気になったわね、彼」

「そうだな」


彼ら夫妻は微笑みながら外の青空を眺めていた。


「先生!」

「アグニ様!」


絵画教室に通い詰めている彼は瞬く間に人気である。


「惜しかったですね~」

「いやいや、彼の実力も相当ですよ」


こうして、彼らは様々な方面での活躍の幅が広がっていた。


「――――よし、この角度でどうだ?」

「良いですね~セヴィス家の中で最も目立ちますね」


屋敷内の使用人達も大絶賛だった。

次回「1250年目の冬①、暖をとりたい時期」です。

お楽しみ('ω')<まぁたやらかした・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ