新たなる転生者の魂
サブタイトル「新たなる転生者の魂」
数百年後―――
「・・・お?」
「どうしたの?アナタ」
カナンが俺の元に来た。
「いや、久しぶりに新しい魂が来たんだ。ホラ」
「あら、ホントね」
その魂はここは何処か、どのような経緯で来てしまったのか冷静に分析していた。
「やぁ、迷える魂よ」
「~~~~?」
どうやらこの魂は随分と落ち着いているようだ。
「へぇ~、君、肝が据わっているね」
「~~~~~。」
その魂は礼儀正しくしていた。
「取り敢えず自己紹介でもしようか、俺の名前はジョーカー、君が新に転生する異世界の管理を任された運命の神だ。よろしくね」
「そして私は決断の女神カナン、よろしくね」
「~~~~。」
目の前の魂も行儀正しく名乗った為、本題にスムーズに入れた。
「―――って事で、その時代に転生して貰う。そこから君は人生を新たに謳歌して貰いたい」
「勿論、転生後はあなたの自由に動いて良いの。あなた自身の意志のままに自由に楽しみなさい」
「~~~~。」
その魂は最後にお礼を言い、背後にある転生先の―――俺が居た異世界の扉を潜って行った。
「さて、楽しみだ」
「アグネス様に報告しに行きましょ」
アグネス様の下へ足を運んだ。
「アグネス様、報告を」
「あら、聞こうかしら?」
俺はその興味を持った魂の事について事細かく話した。
「それは興味を持つわね、私が所持する鏡で見てみましょうか♪」
転生させた魂が目的の異世界へ行ってから十年程が向こうで経った。
「―――と、また一つの魂を異世界へ送っときました」
「あら、それだったら先に転生させたあの魂の子のお子に転生するかもしれないわね」
三人でまじまじと見ながら他の神々も呼び、地上での様子を見て貰った。
「今のあの世界って何年経ってんだ?」
「ジョーカー殿が就任してからあの魂が来て数百年は経つ。この場面を見るからに1490年にはなってるはずだぞ」
神々の間でちょっとした転生者たちのブームになっていた。
次回「新たな魂、神に遭遇する」です。
お楽しみ('ω')<ヒエッ