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ぼっちのぼっちのための人生教本  作者: キャッサバ
2/2

無視ってきついよね

感想聞かせて


「えーマジありえなーい」

「いやいやあるでしょ!そんくらい!」


そんないかにもリア充っぽい中身の無い会話をしているのは、後ろの男3女4のリア充グループだ。ちなみに俺は名前はおろか顔すらも覚えて無い。本当に興味がない。

あちらも同じようで俺にぶつかった事など気にも止めず、なんだかわからないが戯れ合っていた。そんな感じで鬱陶しく思っていたら、担任の仙石千尋が入ってきており、いつのまにかホームルームが始まろうとしていた。


「えーホームルームを始めるがその前に、

うちの学校は部活は基本的に入部するのが義務なのだが、もう9月なのに入っていないバカがいる。心当たりのあるやつは放課後職員室に来い!」


オレ関係ナサソウダネ!俺帰宅部だからね!

立派な部活なんだから俺じゃない!

心なしか冷たい視線が教壇の方から浴びせられていたが、気に留めることもなくまたうつ伏せた。


刻々と授業が進んでいく。ちなみに俺は勉強はそんなに出来ない。ただ現代国語と日本史、世界史は学年3位と大の得意。文系脳かなと思いきや英語が赤点レベルでできないため、今から大学受験がとても心配である。なんで日本にしか絶対にいないのにわざわざ外国語を覚えなければならないのか。だいたい現代は通訳とかひいてはスマホの翻訳機能とかあるのに絶対に必要ないだろ。これは英語が嫌いなやつが大体考えてると思う。

そんなくだらない事を考えていたら当てられた。しかもよりによって苦手な英語である。

しかも面倒なのがこの英語の先生、答えられるまで本気で一生待つので、答える以外の選択肢がないのである。


「木村君ここに入るのは何かね?」

「えーっと…」


やばい。この否が応でもみんなに注目されて

変な期待をされるこの空気大嫌い。

俺が答えに戸惑っていると、どこからか救いの声が!!!


「それyesterday!明日って意味でしょ?」


何を言っているんだ?そんな簡単な日本語入るわけないしてかそもそも明日ってtomorrowだろ…。それ本気ならどうやって高校受験したんだ…。本気で心配してると

教室中から笑いが起こった。


「雪ヤバすぎ〜私でも明日は分かるわ〜」

「おまえどうやってこの高校入ったんだよー」


どうやら答えたのは俺の隣の席のリア充メンバーの一人大下雪だったらしい。ちなみに名前は今思い出した。ガチでやばい解答してるのにこんなに面白がられるのもリア充の特権だよなー。俺が言ったらガチで空気シラケるだろうなーなどと考えながら席に座ったが一応形上は助けられたので


「ありがとう」


と隣の席に言うと

無視

あれれー?そこそこ大きな声で言ったのになー?聞こえなかったのかなー。かと言ってもう一度いう勇気などなく、俺の感謝の心は敢えなく散ってしまった。

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