1日目-3：ノエルちゃんのキャラシートとクラス
絶賛書き直し後の第五話。
旧5話と6話のまとめ直しです。
ノエルちゃんが戻ってこない。
いや、目の前にはいるんだ。
私がさっきまで知恵熱で寝込んでたベッドに腰掛けてプスプスしたまま意識が戻ってこないのだ。
プスプスしててもかわいいなんてノエルちゃんだけだよね？
ここは茎さま直伝の心の手の出番だろうか？
ノエルちゃんってスタイルもいいんだよね。出るとこはちゃんと出てて（涎）えへへ…
『マスター殺されるぞ』
やばいやばい。イカンイカン。
静まれ！俺の煩悩！
『さて、嬢ちゃんはまだかかるみたいだから、嬢ちゃんのキャラクターシート（通称キャラシート）の確認でもするか？』
美少女丸覗きキター！
サイズとか載ってるのかな？（どこの？）
えっくんしゅき！とか書いてあるのかな？（誰？）
ドキドキドキドキ
『マスター先進めるぞー』
「はーい」
『他人のキャラシートを閲覧・改変するにはな、』
「ノエルちゃんは他人じゃないよ！他人じゃないよね…」
『なんでそんな必死なんだ？それよりもやり方だが、俺の根元を握って、剣先を相手の胸の前に掲げる』
えー茎さま握るのぉ…トラウマがぁ！
『さっさと握れって』
しゃーない、えいっ！
あ、スベスベだ。それで剣先を。
あ、穂先じゃなくて剣先なんだ。剣じゃないのに。
穂先でもないな。うーん、じゃあ先っぽで。
先っぽをノエルちゃんの胸の前に近づけて…
うわ、どうしよう。
俺はあくまで先っぽを見てるのであって胸をガン見してるわけじゃ無いからな？
『この状態で、キャラシート出ろって念じるんだ』
で、出ろー！！！（何を？）
ダメだ…
違うものが思わずポロリしちゃう願望しか湧かない！
『まぁ出ないか。普通は本人がその場で願うか、レベル差の威力で無理やり吐き出させるか？だからな』
そういうのはもっと早く言ってよ。
頭の中ピンク一色で恥ずかしい思いしただけじゃん！
『嬢ちゃんは自分で確認したいから出して？って言ってたから大丈夫かと思ったんだが』
まぁ、何を出すのか混乱してましたからなぁ。
若いって素晴らしいですなぁ。
（全力で他人のフリ）
心の冤罪裁判で必死に弁護していると
茎さまが勝手に前に進み出し、先っぽが左胸の膨らみにムニッと！茎さま握ったまま！
うわー
ムニだよモニ！（動揺のあまり擬音が変わってる）
お、俺じゃないからな！
でもムニって…はぁ（至福）
童○の完全なる青少年には刺激が強すぎる！（完全ってなんだよ健全だろ？）
心臓のドキドキが止まらない。
ドキドキしすぎて止まりそう。
ダメだ！止まったら死んでます。
自殺、絶対ダメ。
あ……少し冷静になってきた。
さすが賢者タイム！
ふと気がつくと、ノエルちゃんの前にキャラシートがベロンと吐き出された。
見やすい場所に移動すべく、彼女の左隣りに腰掛けて覗き込む。
何を？じゃないよ。心の中の煩悩くん。
キャラシートに決まってるじゃないか。
彼女のお山は見せてって頼んだら幾らでも見せてくれるんだから。
…すいません嘘デス。
『マスター忙しいなw そんなに想ってるんなら告りゃいいのに…』
さーてキャラシートッと。どれどれ。（なぜか汗だく）
（キャラクターネーム）ノエル
（キャラクタークラス）モラトリアム
（レベル） 0
（ヒットポイント）5（ 3＋2）
（ステータス）
- STR 15＋1 → 筋力
- INT 13 ＋1 → 知力
- WIS 16 ＋2 → 知恵
- DEX 16 ＋2→ 器用さ
- CON 16 ＋2 → 丈夫さ
- CHA 15 ＋1 → カリスマ
す、すごい！
自分は天才かと思ってたが上には上がいた！
まぁノエルちゃんだし、納得だよね。
他人だったら書き換える！断固下方修正！
あれ？そういえば、茎さまは閲覧と改変って言ってたっけ？
本人以外（他人じゃない、ココ重要）の改変ってできるの？
『できるぜマスター。ただ、本人の了解は必須だと思ってくれ。』
「それはいいけどこのどこを直す必要があるの？完璧美少女じゃないか？」
『いや、できればクラスの長所は最大値に変えたいところだな？でもまだモラトリアムだからとっととクラス決めねーとなぁ』
「えっと？ここで成人岩の儀式を執り行えるのかしら？」
「うわぁ！」
長らくプスプス状態だったノエルちゃんが復旧してた。
――――
ご存知の通り、この世界は教会に設置された成人岩に祈ることで職業を授かり、また成人として認められる、とされている。
『本来食っていくための職業ってのは、世界の法典の恩恵を受ける「キャラクタークラス」（通称クラス）とは別のものだったんだ。まずクラスを決め、そのクラスにあった職業に就く、これが正しい道筋な？』
「ええ」
「はい」
『が、その道筋が失われてしまい、仕方なく昔の魔導師が作った成人岩に人々は丸投げするようになったんだろうな。クラスが未定なら、能力値見てどれか当てはめるというような』
「へー」
「ほー」
『お嬢、人間のクラスには、戦士、盗賊、神官、魔術師、一般人の五種類がある。それぞれの特徴は頭に世界の法典を思い浮かべてクラス情報を見れば詳細が分かるぜ』
「あーこうね。うわー何なのこの内容すごい…」
茎さまのノエルちゃんの呼び方が微妙に変わってるけどもう突っ込まないのね。
そしてノエルちゃん流石だ。情報を能動的に引き出してるっぽい。
私にはやり方よく分からないから、エクトル独断目線でのノエルちゃんがより可愛くなる職業選択選手権〜♪
（頭の中でノエルちゃん職業制服ファッションショー開催中）
強気だけど二人っきりになると目を潤ませるメイドか？その線ならストレートに女教師路線も捨てがたい…
何か違う知識を召喚している気がしてならない…
「決めたわ！わたくし神官になりますの！」
ノエルちゃんが神の巫女！素晴らしい！
よくわかってないけど素晴らしいのは確定的に明らかデス！
その瞬間、キャラシートのクラスがモラトリアムから神官に変わった。
あれ？モラトリアムってさっきの茎さまの説明になかったような…
『言うなマスター、俺にも知らないことくらいあるさ』
枝さまが心なしか黄昏てた。
『神官なら知恵は18にしたいところだな』
「えーまたあのサイコロ3百回地獄〜？」
「えっくんそんなに振ってたの…」
『本人以外の改変は俺でつつくだけでいいんだぜ？』
それってマスターにだけ酷い仕打ちじゃねーか？
でも、あのツンツンまた出来るの？モニ♪モニモニ…
『マスターぬか喜びさせて悪いんだが、キャラシートを、だぞ？』
あーはいはい。
デスヨネー。
はい。ポンと叩いて18にっと。
あら簡単。出来上がり♪
私の時の苦労は…
ついでにHPもMAXに出来るかな？
えい！
あ、出来たね…なんだこのチート能力…
「ねぇ棒さん、このアラインメント ニュートラル ってのは何？」
ん？そんなのあったっけ？
てか、ノエルちゃんは棒押しなのね？
酷い呼び名だな。
え？お前がいうな？
茎さまは茎さまだよぅ。ねぇ茎さま？
『行動規範とでもいうのかな？
この世に定められたルールに忠実に従おうと心が勝手に動いちゃうのが「ローフル」、この世のルールなんて糞くらえだぜ勝手に生きちゃうぜ～を是とするのが「カオティック」、世の中ほどほどだよね～が「ニュートラル」』
「わたくしはニュートラルですのね？」
私は何だろう...
そういえば森の出来事の中に、なんか勝手に変えてやったぜ〜的な？今思い返すと恐ろしい音声が流れたような気が。。。
『マスターは元々ローフルだったんだが、俺がニュートラルなんで変えさせてもらったよ。規範は揃ってた方が色々とやりやすいからな。」
そういう理由だったんだ...
どっちがマスターかわかりゃしない。
『それと、神官の場合、崇める神を決めるんだが、その神々も ローフル のthe神 的な神様から カオティックの超自己中までいる。』
「わたくしはニュートラルの神から選ぶということですわね？」
『まぁ、神を尊敬しまくりんぐな結果神官になっちゃうんだけどな、ふつうは。まぁお嬢は普通じゃないからしゃーない。』
流石ノエルちゃん！神々しいあまり神を選ぶのね！
（神を神とも思わぬ発言）
「で、お薦めの神様はいらっしゃるのかしらん？」
『ニュートラルなら「ダイス神」だろうな。』
「一応理由をお聞きしても？」
『あまり知られていないゆえにマイナー神だと思われがちだが、この世界の神々が密かに畏れているのが一つ』
『そしてもう一つは、少なくともダイス神には、神官スキルとは別に神スペシャル神聖魔法が使えることだな。』
「決めましたわ！私の神はダイス神よ！」
決断早いな！
私の女神は貴女だけですがね！
『さて、これで二人のクラスが決定したようだな。』
～～参考～～現時点でのキャラシート
（キャラクターネーム）エクトル
（キャラクタークラス）魔術師
（アラインメント）ニュートラル
（レベル） 1
（ヒットポイント）6 （ 4＋2）
（ステータス）
- STR 13 ＋1 → 筋力
- INT 18 ＋3 → 知力
- WIS 16 ＋2 → 知恵
- DEX 15 ＋1 → 器用さ
- CON 16 ＋2 → 丈夫さ
- CHA 14 ＋1 → カリスマ
（キャラクターネーム）ノエル
（キャラクタークラス）神官（ダイス神）
（アラインメント）ニュートラル
（レベル） 1
（ヒットポイント）8（ 6＋2）
（ステータス）
- STR 15＋1 → 筋力
- INT 13 ＋1 → 知力
- WIS 18 ＋3 → 知恵
- DEX 16 ＋2→ 器用さ
- CON 16 ＋2 → 丈夫さ
- CHA 15 ＋1 → カリスマ
（特殊能力）特殊神聖魔法：ダイス振り直し Lv.1（1回/日）
あらすじ 祝ノエルちゃん再復旧
