修学旅行へ行こう!3
「おはよう、クッキー」
「おはよう」
人間の国の朝はスイーツワールドと変わらない。
昨日の写真。
あれは、誰だったのだろうか。
あれが気になって眠れなかった。
「あのさ、クッキー。」
「ん?なに?」
「昨日の夜なにしてたの?」
「昨日の夜…?ああ。本を読んでいたんだ」
「へえ。そうなんだ……」
「どうしたの?」
「いや!なんでもない!」
「?」
「そういえばさ、私ね修学旅行で恋話って憧れてたの。だから…しませんか?」
「恋話っていわれても……。」
「えー。好きな人いないの?」
「いるといえばいるけど、恋じゃないかなー」
「えー。なにそれー」
「そういうマカロンはどうなの?」
「え!えーと…。」
「なになになにー?」
「やっぱり内緒!」
「ところでクッキーの恋愛じゃない好きって何なの?」
「僕はスイーツワールドのみんなが大好きなんだ。マカロンも、マカロンのお母さんもお父さんもね。」
「ふーん。そうなんだ?」
……まじで、言っているのならクッキーは頭がおかしいか、すごい優しいのか……
なんてことを考えていた。
「朝ごはんにしない?亅
クッキーが提案した。
そういえばお腹が減った。
「台所があるから僕がつくるよ」
「ほんと?やったー!」
そうして、修学旅行二日目は幕を開けた。