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FOREVER  作者: 結季奏
1/6

スイーツワールド

これから少しずつ投稿していこうと思います!

ぜひ!読んでください

窓の外から差し込む光が朝をしらせる。


重たい瞼をぐーっとこじ開けめを開く。

ぐぐぐーっと伸びをする。


「あ……」



布団から飛びのき窓を開けた。

冷たい冬の風がぴゅうと吹き込んだ。


「氷砂糖!」


かつーん。かつーん。と窓に当たるのは間違えなく氷砂糖だ。

かつん!

私の額にそれが当たる。


「今年の初、氷砂糖!いただきます」


ぱくり。

口にほおりこんだ。


きーんと頭の中が痛い。


……つめたぁい


眠気がすっかりさめた。

そういえば今日は……

慌てて服を着替え、顔を洗い、髪を綺麗にまとめた。


「マカロン?おきてるのか?」


廊下から声がする。

私の名前を呼ぶ声に気づくと、目にも止まらぬ速さで布団に飛び込む。

ばさり、と頭まで毛布をかぶり、息をひそめる。



口の中でからころと遊ぶ氷砂糖が邪魔だ。

ごくりの飲み込む。


「マカロンー。おきろー」


足音が近づく


あと、二メートル

あと、一メートル


今だ!



「クッキーお早う!!」


私は彼に抱きついた。


「うわあ!!」

どしんっと尻もちをつかれ、一緒に転げ落ちる。


クッキーは目をパチパチさせて私をみた。


彼、クッキーは私の家庭教師。

毎週週末の2回私の家まで来てくれる。

朝から夜までつきっきりでお勉強だ。


何でも知ってるクッキーだけど、年は私と全くおんなじ。

あ!別に恋人とかではないから!


「び……びっくりしたあ」


間抜けな声を出された。




パチン!




手を叩いてクッキーが立ち上がる。


「それじゃあ今日は歴史からだね」


「はい、先生っ!」


元気いっぱい返信をした。










ぱらぱらとページをめくる。


人間の世界の歴史は本当に凄い。

私達の世界を作ったのも人間だと聞くからさらにすごいと思う。

そうクッキーにつぶやいてみた。

「そうだね。今、僕達が住んでいるこのスイーツワールドを創りだしたのも人間たちだ。子どもたちの空想の世界を映像化する装置を開発したところ間違えて出来てしまったらしいからなー近頃はその装置を悪用して炎の世界と妖精の世界までつくった人がいるらしい」


へぇ。そうなんだ。

ノートにメモする。


「炎の世界と妖精の世界はとても仲が悪い。対立しているんだ。この前の戦争は大きなものたった。五年前の出来事だ。まず、炎の国が妖精の子供を人質にとり殺してしまう。優しい心を持つ妖精たちは悲しみ、その子の亡骸を取り戻そうと炎の国へ行くんだ。しかしミイラ取りがミイラになるってやつな。その妖精も捕まってしまうんだよ。そして戦争が始まった。パラレルワールド戦争。人間たちはそう名付けた。ひどいものだったよ」



「ひどい……」


「そうだろ。今、スイーツワールドも戦争に参加しそうだと騒ぎになってるからなぁ。怖い世界だよ、メルヘンの国のくせに」


そんな!と思った。


「実はな、最近知ったんだが、人間たちの世界では氷砂糖が降らない。ただの氷がふるそうだ」


「へえ!そうなんだ」



そんなことなどおしゃべりしたり勉強したりして一日は終わった。


「クッキー?」


「ん?」


「明日も来てくれるよね?」


「うん!」



そう言ってクッキーは帰っていった。


何でも知っているクッキーは今日みたいに何でも教えてくれる。

でも………


クッキー自身のことは何一つ私に教えてくれない。




答えがわからないモヤモヤを胸に抱えて私は、クッキーの背中を見送った。





クッキーとマカロンには秘密があって…


次、スイーツワールドのこと詳しく書こうと思ってます!

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