窓の中から
私という現象は、
感情とともにあります。
悲しければ泣き、
嬉しければ喜ぶ。
しかし、そんな単純なものではありません。
それは空をたおやかに流れる雲のように。
姿、形を変え蠢くように。
昨夜、明日は晴れだと天気予報士は言っていた。
翌夕、帰りの時間には雨が降っていた。
傘は持っていなかった。
明日は雪になるかもしれないと天気予報士は言う。
少しわくわくしている自分がいる。
翌夜、雨が降っていた。
東京の方は雪が降っているらしい。
お天気アプリを開く。
隣町は雪が降っていた。
感情なんてそんなものだ。
雲の上はいつだって晴れている。
宇宙に天気などない。
僕らが見ることができるのは、
いつだって表面上の空だけ。
言葉になれなかった感情は、
涙になれなかった悲しみは、
どこへ行ってしまうんだろう。




