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第51話 黒い虎
魔素を浄化したサクラの前に現れたモンスター。
「黒い虎?」
黒い影に覆われたモンスターは虎のシルエットをしていた。
今回はいつもは違い、鑑定してみても『???』としか表示されない。
「まぁ何とかなるでしょう」
サクラは黒い虎と戦闘を開始する。
「中々素早いわね」
黒い虎は大きい割に素早い。
襲いかかる黒い虎をかわしながらサクラはどう倒すか考える。
この前のフォレストベアよりは確実に強そうだ。
でも倒せない相手ではない。
サクラが反撃に転じようとすると、
「ん?」
黒い虎の周囲に火の玉が1つ2つと浮かび上がる。
どうやらこの黒い虎は魔法を使えるようだ。
火の玉がサクラ目掛けて飛んでくる。
「へぇ、魔法ってこんな感じなのね」
火の玉を回避しつつ魔法を観察するサクラ。
火の玉自体はそこまで脅威ではないが、徐々にその数が増えてくる。
しかし回避できない程ではない。
回避できない規模の大きさであればサクラも苦労したが、黒い虎の魔法はただ数が多いだけ。難なく回避できる。
「そろそろ慣れてきたし反撃しましょうか」
サクラは練気スキルを発動させる。




