第41話 妖精の道
新たに手乗りベアの住む森をセーフティエリアとして手に入れたサクラたち。
それから数日。
「キャン!」
「「「ベアー!」」」
「「「ワフー!」」」
ウタマル、手乗りベアたち、ツバキたちコボルトが森の中を追いかけっこして遊んでいる。
「…最高」
その様子をうっとりとサクラは眺めていた。
サクラとウタマルは転移によりここに来ることができるがツバキはどうやってこの手乗りベアの森にやってきたのか?
実はコボルドたち妖精には専用の移動手段があり、それは通称『妖精の道』と呼ばれていた。
この『妖精の道』はその名の通り妖精だけが通ることができる道で、主に妖精が暮らしている場所と場所を繋ぐ道となっていることが多いとのこと。
手乗りベアの森が解放されたことによりコボルトの里との道が再び繋がり、こうしてツバキたちコボルトもこの森へやってくることができるようになったのだ。
ちなみにその逆も可能で、手乗りベアたちはコボルトの里へ行くこともできる。
つまり無限モフモフ供給機関の完成なのだ。
これにより最近のサクラは常にもふもふが多い方を見極め、コボルトの里と手乗りベアの森を行ったり来たりする忙しい日々を過ごしていた。
「はぁ、幸せ…」
サクラが夢見た理想の世界はここにあったのだ。
もうここでゴールしてもいいかなと思っていたサクラだが、まだAQOを始めて一ヶ月程。
このゲームはこんなものじゃないはず。
きっとまだ見ぬもふもふたちがサクラを待っているはず。
新たな目標を胸に秘めつつも、今は手に届くもふもふたちを満喫するサクラであった。




