第40話 手乗りベア
「小さいクマ?」
サクラたちの前に姿を現したのは手のひらサイズの小さなクマ。
「ベア!」
トコトコとサクラの前までやってくる小さなクマ。
「あっ、貴方もしかしてあの時のクマ?」
「ベア!」
肯定するように返事する小さなクマ。
どうやらこの小さなクマは先日サクラが倒したフォレストベアらしい。
「えーっと、手乗りベア?」
サクラが鑑定すると小さなクマはフォレストベアではなく手乗りベアという名前に変わっていた。
「へぇ〜、貴方も妖精なのね」
手乗りベアはコボルトたちと同様モンスターではなく妖精らしい。
「でもどうしてモンスターの姿をしていたのかしら?」
「ベアベア」
手乗りベアの話によると、ある日森に大量の魔素が発生し、手乗りベアたちはそれを直接浴びてしまう。
その結果、フォレストベアに変貌してしまったとのことだった。
そしてサクラによって浄化されたされたことで森も手乗りベアたちも元の姿に戻れたのだという。
「ベア」「ベア」「ベア」
森の奥から別の手乗りベアたちがやってくる。
「わぁ、かわいい〜」
「wow、皆カラフルです!」
最初にやってきた手乗りベアは普通の茶色だが、後からやってきた手乗りベアたちは赤青黄色とこの森と同じくカラフルな色をしていた。
「「「ベアー!」」」
サクラにお礼を言う手乗りベアたち。
「どういたしまして。ところでこの森のことなんだけど…」
サクラはこの森がセーフティエリアになったことについて聞くと、
「ベアベア」
元々この森はセーフティエリアだったらしい。なのでサクラたちがこの森に立ち入り利用することについては問題ないとのことだった。
住人である手乗りベアたちから森の使用許可が出たので、彼らをメンバーに加え改めてピクニックを楽しむサクラたち。
「皆さんも食べてください」
「ベア!」
「うーん、良い色の毛並みですネ。ちょっともらえたりしないでしょうカ」
「ベアッ!?」
アンズとカレンは手乗りベアたちと上手く打ち解けているようだ。
「キャン!」
「ベアー!」
手乗りベアを乗せたウタマルが楽しそうに周囲を駆け回る。
「ふふっ」
その様子をうっとりと眺めるサクラ。
こうしてサクラたちは新たなエリアともふもふを手に入れたのだった。




