第39話 カラフルな森
エリア解放というアナウンス。
おそらくあのフォレストベア変異種を倒したことがキーとなっているのだろう。
「ねぇアンズちゃん、カレンちゃん。エリア解放ってどういうことだがわかるかしら?」
サクラはアンズとカレンにエリア解放について聞いてみる。
「すみません、ウチは料理関連のことしかわからないです」
「右に同じく!」
どうやら2人もサクラと同じく自分に関係のないことはあまり調べていないようだ。
「フォッフォッ。サクラさん、今度またあの森に行ってみてくだされ。そうすればわかりますよ」
ヤナギの言葉から察するに、どうやらフォレストベアたちがいた森に変化が起こったらしい。
気になるが今日は一仕事終えた気分なので、明日改めて行くことにしよう。
そして翌日。
「わ、これがあの森?」
改めて森に行くと雰囲気が全く変わっていた。
「わぁ〜、凄いです」
「ハイカラな森ですネ!」
陰気だった森は色とりどりのカラフルな森へと変貌していた。
森の中へ入ると、
『解放者の入場を確認しました』
サクラの頭の中にアナウンスが流れる。
「えと、確か…」
サクラはメニューを確認する。
サクラはログアウトしたあとエリア解放について調べていた。
とある条件を満たすことで一部のエリアをセーフティエリアとして使用できるようになる。
メニューにはこの森が転移ポイントとしっかり登録されていた。
「うん、調べた通りね。それじゃあ早速」
サクラは一度コボルトの里に転移し、ウタマルを連れてくる。
「キャン!」
森を見たウタマルは大興奮。
普段街の外に出ることができないウタマル。
ちょっと独特な色合いの森だが、自然豊かな場所には違いない。
尻尾をブンブン振りながらその場をグルグル回っていた。
「…怪しい気配はなさそうね。アンズちゃんこの辺で始めましょうか」
一応安全を確認しるサクラ。問題はなさそうだ。
そして少し進んだ開けた場所でサクラたちはピクニックの準備を始める。
「うん、たまにはこういう場所でのんびりするのも悪くないわね」
「そうですね。まさかゲームでピクニックができるなんて思いませんでした」
「アンズの料理は最高ですネ!」
アンズが用意した料理を広げ、ピクニックを楽しむサクラたち。
「ん?」
サクラが何かの気配を察知する。
視線を向けた物陰から出てきたのは、
「ベア!」
手のひらサイズの小さいクマだった。




