第29話 お揃いの衣装
「wow、ワンちゃんがたくさんですっ!」
「「「ワフッ!」」」
カレンの周りをたくさんのコボルトたちが囲んでいる。
ツバキがホームを飛び出した後、他のコボルトたちがここに殺到した。
どうやらツバキは法被を皆に自慢したらしく、それを見た他のコボルトたちも同じのが欲しくなったようだ。
「カレンちゃん、皆にも同じの用意できるかしら?」
「お任せください!」
カレンはやる気に満ちていた。
意気揚々と作業場に入るや否や急ピッチで作業をはじめる。
「「「ワフー!」」」
「うん、皆似合ってるよ」
ツバキと同じ赤い法被を身にまとうコボルトたち。
皆、お揃いの法被を見せ合い喜んでいる。
大満足した様子でホームを出ていくコボルトたち。
「カレンちゃんお疲れ様」
「サクラさん!今の子たちは何者ですか!?」
作業が終わり我に返ったカレンに詰め寄られるサクラ。
そういえばコボルトたち妖精はまだ見つかっていないのだった。
「えーと…」
サクラが説明に悩んでいると、
「お嬢さん、それは儂がお答えしよう」
ヤナギがやってくる。
「が、その前に1つ。儂にも服を作ってもらえんかの」
ヤナギはカレンに依頼をする。
「もちろん喜んで!」
カレンはまた作業場へと入っていく。
「ヤナギさんすみません。ここが里に繋がってるのすっかり忘れてて」
「いえ問題ありませんよ。サクラさんがお認めになられた方なら大丈夫ですよ。それにあの様子ならすぐにここに馴染めましょう」
サクラはホームが里に繋がってることを失念していて、ヤナギに謝罪する。
ヤナギは謝罪を受け入れ問題ないと答えた。
どうやらカレンはヤナギのお眼鏡にかなったようだ。
「できました!どうでしょうか?」
「フォッフォッ、悪くありませんな」
ヤナギがカレンに依頼したのは作務衣と呼ばれるお寺などで着られている作業着。
ヤナギの雰囲気も相まってとてもよく似合っている。
改めてヤナギに認められたカレンはコボルトの里の通行証をもらう。




