第27話 裁縫師カレン
「ここが私のホームよ」
サクラは早速呉服屋の店主をホームに招く。
「wow、素晴らしい!畳の匂いも質感もリアルです!」
和室に入るや否や呉服屋の店主は畳に頬ずりし始める。
呉服屋の店主ことカレンは大の日本好きである。
リアルでのカレンは日本とアメリカのハーフで最近まで海外で生活していた。
カレンは幼い頃から日本に憧れていて、つい最近日本に来日したのだという。
カレンが好きな日本は昔ながらの伝統文化はもちろんのこと、現在の日本を象徴する文化であるアニメマンガゲームにも精通していた。
AQOを始めた理由はリアルでは体験できないことをするためだった。
カレンの種族は人間で職業は裁縫師。
裁縫師は衣装や小物を製作することに特化した職業だ。
カレンのやりたいことは自分で作った和服を広めることだった。
「そういえば店に並んでいたのはスカーフだけだったけど他にはないのかしら?」
「実は…」
カレンは当初様々な衣装を作成しようと挑戦していたのだが、街にある設備では限界があり唯一成功したのはカレンが身に着けている法被一着のみだった。
技術レベルもまだそこまで高くなく、またリアルでも裁縫はそこまで得意な方ではないのもあり、店に出せるものはスカーフしかなかった。
「そうだったのね。ねぇ、もしよかったらここの設備試してみない?」
サクラはカレンに提案する。




